投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「眼精疲労と肩こり・腰痛は関係ある?」という内容になります。
「パソコン作業を続けていると、目だけでなく肩まで重くなる」「夕方になると目がかすみ、首や肩がこってくる」「デスクワークをしていると、肩こりだけでなく腰まで痛くなる」。このような症状に悩んでいませんか?
特に長時間パソコンを使用する仕事では、午前中は問題なくても、午後から夕方にかけて目の疲れや肩こり、腰痛が気になり始める方もいらっしゃいます。目が疲れたときには遠くを見たり、肩がこったときにはストレッチをしたりと、それぞれ対策をしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、眼精疲労と肩こり・腰痛は、必ずしも別々の問題として考えればよいわけではありません。 パソコン作業では、近くを見続ける目の働きだけでなく、画面を見るための頭や首の位置、腕を支える筋肉の活動、長時間の座位など、さまざまな負担が重なります。
そのため、目の疲れと首・肩の不快感、腰痛が同時に現れる場合には、仕事中の身体の使い方や作業環境にも目を向けることが大切です。今回は、眼精疲労が起こる仕組みから、肩こり・腰痛との関係、仕事中に取り入れたい対策まで、これまでの論文や研究を参考にしながら、当院の考えを交えて説明していきます。
1. デスクワークで眼精疲労が起こるのはなぜ?

近くを見ると毛様体筋が収縮し、水晶体が厚くなります。眼精疲労にはピント調節だけでなく、まばたきの減少や目の乾燥も関係します。
近くを見るときには目の中の筋肉が働いている
パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、目が重くなったり、文字がかすんだり、ピントが合いにくくなったりすることがあります。こうした症状には、目のピントを調節する働きが関係している場合があります。
私たちの目には、水晶体というレンズの役割をする組織があり、その厚みを変えることで近くや遠くにピントを合わせています。この調節に関係するのが、眼球の内部にある「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉です。
近くを見るときには毛様体筋が収縮し、水晶体が厚くなることで手元の文字などにピントを合わせます。反対に、遠くを見るときには毛様体筋が緩み、水晶体が薄くなります。つまり、パソコン画面を見続けている間は、近くにピントを合わせるための働きが続いているということです。
ただし、毛様体筋が収縮していること自体が悪いわけではありません。問題となるのは、近距離作業が長時間続くことや、目の調節機能に対して作業の負担が大きくなる場合です。
目の疲れは筋肉の緊張だけではない
近くを見るときには、ピント調節だけでなく、左右の眼球を内側に向ける「輻輳(ふくそう)」という働きも必要になります。これは、左右の目で同じ対象物を見るための動きで、目の周囲にある外眼筋が関係しています。
また、画面に集中していると、普段よりまばたきが少なくなることがあります。まばたきが減ると目の表面が乾燥しやすくなり、かすみや不快感につながる場合もあります。
このように、眼精疲労にはピント調節、左右の目の協調、まばたきや涙の状態など、複数の要因が関係しています。 目が疲れるからといって、単純に目の筋肉が硬くなっているとは限りません。
だからこそ、眼精疲労を考える際には、目の使い方だけでなく、画面との距離や見えやすさ、作業時間なども確認する必要があります。
2. 眼精疲労と肩こりには関係がある?

画面が見えにくいと、無意識に顔を前へ近づける場合があります。眼精疲労だけでなく、首や肩の使い方にも目を向けることが大切です。
画面の見えにくさが首や肩の使い方に影響する
デスクワーク中に目が疲れると、無意識に画面へ顔を近づけたり、首を前に出したりしていませんか? 文字が小さい、画面が見えにくい、眼鏡が作業距離に合っていないといった状況では、見やすい位置を探すために頭や首の位置が変化する場合があります。
例えば、パソコン画面に顔を近づけると、頭が身体より前に位置しやすくなります。その姿勢を保つためには、首や肩の筋肉も働く必要があります。ただし、頭が前に出る姿勢そのものが、必ず肩こりを引き起こすわけではありません。
重要なのは、画面を見るための姿勢が長時間続いていないか、首や肩の筋肉を休ませる機会があるかということです。画面の見え方と身体の使い方を合わせて確認することで、仕事中に負担が重なっている状況に気づきやすくなります。
目の負担と首・肩の筋活動は無関係ではない
目のピント調節と首・肩の筋肉は、それぞれ別の働きをしています。しかし、近くを見るための視覚的な条件によって、首や肩の筋活動が変化する場合があることも分かっています。
特に、目のピント調節と左右の眼球を内側に向ける働きがうまく協調していない状況では、首や肩の筋肉の活動にも影響する可能性があります。これは、目の筋肉が首や肩の筋肉を直接引っ張っているという意味ではありません。
画面を見るという一つの作業の中で、目の働きと首・肩の筋肉の活動が関係する場合があるということです。そのため、肩こりが続いている方は、肩の筋肉だけでなく、画面の見え方や仕事中の頭の位置にも目を向ける価値があります。
一方で、眼精疲労が肩こりの直接的な原因とは限らないため、首や肩の症状については身体の状態も含めて確認することが大切です。
3. 肩こりと腰痛が同時に起こるのはなぜ?

肩こりと腰痛には、長時間の座位や腕の使用など、共通する負担が関係する場合があります。痛みの原因を一つに決めつけないことが大切です。
首や肩だけでなく腰にも負担が重なる
デスクワークをしている方の中には、肩こりだけでなく腰痛にも悩んでいる方がいらっしゃいます。「肩がこるのはパソコンの見すぎだと思うけれど、腰まで痛くなるのはなぜだろう」と疑問に感じる方もいるでしょう。
ここで知っていただきたいのは、肩こりが腰痛を引き起こしているとは限らないということです。パソコン作業では、画面を見るために頭や首の位置を調整しながら、腕を使い、座った姿勢で身体を支えています。
さらに、仕事に集中していると、長時間同じ姿勢を続けたり、立ち上がる機会が少なくなったりすることもあります。こうした作業環境や身体の使い方が重なることで、首や肩だけでなく、腰にも不快感や痛みが現れる場合があります。
身体はそれぞれの部位が協力して動いている
私たちの身体は、首・肩・背中・腰が完全に独立して働いているわけではありません。例えば、椅子から立ち上がるときには、腰だけでなく、股関節や膝、体幹などが協力して動きます。
座っているときも同様で、骨盤や背骨、胸郭、首などが関係しながら身体を支えています。そのため、肩こりや腰痛が続く場合には、痛みのある部分だけでなく、身体全体の動きや負担のかかり方を確認することが役立つ場合があります。
ただし、肩や腰の痛みを、単純に身体のゆがみや姿勢の悪さだけで説明することはできません。痛みには、筋肉や関節の状態だけでなく、仕事の負担、身体活動、睡眠、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。
だからこそ、肩がこるから肩だけ、腰が痛いから腰だけを確認するのではなく、現在の身体の状態と生活環境を合わせて考えることが大切なのです。
4. 40〜50代は目の変化が姿勢に影響することも

40〜50代では老視によって近くの文字が見えにくくなる場合があります。現在の目に合わせた画面距離や文字サイズの調整が大切です。
以前と同じ画面距離でも見えにくくなる
40〜50代になると、以前よりパソコン画面の文字が見えにくくなったり、近くから遠くへ視線を移したときにピントが合うまで時間がかかったりすることがあります。こうした変化には、加齢に伴う目の調節機能の低下が関係している場合があります。
いわゆる「老視(ろうし)」です。老視は、主に水晶体が加齢によって硬くなり、近くにピントを合わせる能力が低下することで起こります。そのため、目の筋肉を鍛えれば元に戻るというものではありません。
以前は問題なく見えていたパソコン画面でも、現在の目の状態に合っていなければ、見えにくさを感じる場合があります。特に、長時間パソコンを使用する方は、画面との距離や文字サイズが現在の目の状態に合っているか確認してみましょう。
見えやすい姿勢が身体にとって楽とは限らない
例えば、画面の文字が見えにくいために、無意識に顔を前へ近づけている方もいらっしゃいます。また、遠近両用眼鏡などを使用している場合には、画面を見る位置によって顎を上げたり、頭の角度を変えたりすることもあります。
こうした姿勢が短時間であれば、必ずしも問題になるわけではありません。しかし、見えやすい位置を保つために首や肩の筋肉を使い続けている場合には、身体の不快感に関係する可能性があります。
目にとって見えやすい環境を整えることは、首や肩に無理のない作業姿勢を選ぶうえでも重要です。 特に、以前と同じ仕事をしているのに最近肩こりが強くなったという方は、身体の変化だけでなく、視力や眼鏡の状態も確認してみてください。
なお、老視や視力の問題については、眼科で適切な検査を受けることが大切です。
5. 目が疲れたら遠くを見るといい?

遠くを見ると、近くにピントを合わせるための調節負荷が小さくなります。20-20-20ルールを参考に、適度な休憩を取り入れましょう。
遠くを見ると目のピント調節の負担が変わる
デスクワーク中の眼精疲労対策として、遠くを見る方法を聞いたことがある方も多いと思います。これは、近くを見続けている状態から、目のピント調節に必要な働きを一時的に変える方法です。
例えば、50cm先のパソコン画面を見る場合と、6m先の景色を見る場合では、目に必要なピント調節量が異なります。遠くを見ると毛様体筋の収縮が小さくなり、近くにピントを合わせ続ける状態から切り替わります。
また、近くを見るときに必要な左右の眼球の輻輳も、遠くを見ることで小さくなります。つまり、遠くを見ることには、近距離作業で続いていた目の働きを一時的に変えるという意味があります。
近くと遠くを何度も見る方がいい?
目の疲れを取る方法として、手元の指先と遠くの景色を交互に見る運動が紹介されることもあります。この方法では、近くと遠くにピントを合わせる働きが繰り返されます。
ただし、目が疲れているときに何度もピントを切り替えることが、必ずしも目の休息になるとは限りません。一般的な眼精疲労に対して、遠近を繰り返し見る運動の効果が十分に確立されているわけでもありません。
そのため、目を休めることが目的なら、まずは画面から視線を外し、遠くを自然に見る方法がおすすめです。 無理に目を動かそうとするのではなく、近くを見続ける作業を一度中断することを意識してみてください。
20分ごとに20秒見る方法は効果がある?
眼精疲労対策には、20分程度の作業後に、約6m以上離れた場所を20秒間見るという方法があります。これは「20-20-20ルール」と呼ばれ、パソコン作業中の休憩方法として知られています。
ただし、20分ごとに20秒休めば、必ず眼精疲労が改善するというわけではありません。短時間の休憩によって症状が軽減したという報告がある一方で、十分な効果が認められなかった報告もあります。
また、休憩を取るタイミングについても、決められた時間だけでなく、疲れを感じたときに休むことが役立つ可能性があります。大切なのは、20分という時間にこだわることではなく、近くを見続ける作業を適度に中断することです。
目が疲れてきたと感じたら、無理に作業を続けず、一度画面から視線を外す習慣をつけてみましょう。
6. 目だけでなく身体も休めることが大切

デスクワーク中は、目を休めるだけでなく、立ち上がって身体を動かすことや、画面・椅子などの作業環境を見直すことも大切です。
目の休憩と身体の休憩は目的が違う
眼精疲労を感じたときには、画面から視線を外して遠くを見ることが一つの方法です。しかし、肩こりや腰痛もある場合には、目を休めるだけで身体の症状まで改善するとは限りません。
なぜなら、目の疲れと首・肩・腰の不快感には、それぞれ異なる要因も関係しているからです。例えば、遠くを見ることで目の調節負荷を減らせても、その間ずっと同じ姿勢で座っていれば、身体を動かす機会は増えません。
そこで取り入れたいのが、目の休憩と身体の休憩を組み合わせる方法です。パソコン作業の合間に遠くを見るだけでなく、仕事の区切りで椅子から立ち上がり、少し歩いてみるのもよいでしょう。
同じ姿勢を続けない工夫をする
デスクワーク中の腰痛対策として、正しい座り方を意識している方も多いと思います。しかし、背筋を伸ばして座っていれば、必ず腰痛を防げるというわけではありません。
また、猫背で座っていることだけが腰痛の原因になるとも限りません。大切なのは、一つの姿勢を無理に維持することではなく、身体の状態に合わせて姿勢を変えたり、適度に動いたりできることです。
例えば、仕事の区切りで立ち上がる、少し歩く、肩や背中を無理のない範囲で動かすといった方法があります。座っている時間が長い方は、立ち上がったときに腰が伸びにくく感じたり、歩き始めに腰が重く感じられたりすることもあるでしょう。
こうした症状が繰り返される場合には、単に座り方を変えるだけでなく、現在の身体の状態を確認することも大切です。
目の乾燥や作業環境にも注意する
眼精疲労への対策では、まばたきや画面環境も忘れてはいけません。画面に集中しているときは、まばたきが少なくなり、目が乾燥しやすくなる場合があります。
そのため、休憩中には自然にまばたきをすることも意識してみてください。また、画面が近すぎないか、文字が小さすぎないか、照明が反射して見えにくくなっていないかなども確認したいところです。
特に40〜50代では、目の状態に合わせて文字サイズや画面との距離を調整することが重要になります。目の負担を減らす工夫と、身体を動かす習慣の両方を取り入れることが、デスクワーク中の不快感を見直す第一歩になります。
7. 肩こりや腰痛が続くなら、今の身体の状態を確認する

肩こりや腰痛が続く場合は、痛みのある場所だけでなく、立ち上がる・歩くなどの日常動作や身体全体の負担を確認することが大切です。
痛みは身体からのサイン
ここまで、眼精疲労と肩こり・腰痛の関係について説明してきました。目の疲れにはピント調節やまばたきなどが関係し、首や肩の不快感、腰痛には作業環境や身体の使い方など、さまざまな要因が関係しています。
では、目を休めたり、仕事中に身体を動かしたりしても、肩こりや腰痛が続く場合にはどう考えればよいのでしょうか。当院では、痛みを単にその場所だけの問題として捉えるのではなく、身体にかかっている負担と、現在の身体の状態を確認することが大切だと考えています。
私たちの身体は、仕事や家事などの日常生活の中で、さまざまな負担を受けています。その負担に対して、休息や身体の回復が十分でなかったり、特定の動作がつらくなっていたりすると、痛みや不快感が現れる場合があります。
当院では、このような状態を、身体にかかる負担と回復のバランスが崩れ、身体が対応できる範囲を超えている可能性がある状態として考えています。痛みは、今の身体に何らかの問題や負担が生じていることを知らせるサインの一つです。
ただし、痛みの強さがそのまま身体の損傷や負担の大きさを表すわけではありません。また、すべての痛みが身体のバランスの問題から起こるわけでもないため、症状の経過や身体の状態を確認する必要があります。
身体のバランスを整えるとは?
当院が大切にしている「身体のバランスを整える」とは、単に背骨や骨盤の位置を見た目だけでそろえることではありません。首や肩、背中、腰、股関節などの動きや、日常生活での身体の使い方を確認し、特定の部分に無理な負担が集中していないかを考えることです。
例えば、デスクワーク中に腰痛が続いている方であれば、座っている姿勢だけでなく、椅子から立ち上がる動作や、歩くときの身体の動きなども確認する価値があります。また、肩こりが続いている場合には、首や肩だけでなく、胸郭や肩甲骨の動き、腕の使い方なども確認します。
こうした身体の動きを確認することで、現在の状態に合わせたケアや、日常生活で見直したいことを考えやすくなります。ただし、身体の動きに左右差があることや、関節が硬いことだけで、痛みの原因が決まるわけではありません。
大切なのは、一つの検査結果だけで判断するのではなく、症状の経過や日常生活で困っている動作を含めて、身体全体を確認することです。
目の疲れだけでなく肩こり・腰痛が続いている方へ
眼精疲労がある場合には、視力や眼鏡の問題、ドライアイなどが関係していることもあるため、必要に応じて眼科で確認することが大切です。特に、見え方の急な変化や強い目の痛み、物が二重に見えるなどの症状がある場合には、整体ではなく医療機関での評価を優先してください。
また、腰痛や肩こりについても、症状によっては医療機関での検査や治療が必要になる場合があります。一方、医療機関で緊急性の高い問題がないことを確認したうえで、仕事中の肩こりや腰痛を繰り返している方は、現在の身体の状態や生活習慣を見直すことも選択肢になります。
大分駅前整体院では、痛みのある場所だけでなく、身体の動きや日常生活での負担にも目を向け、一人ひとりの状態に合わせたケアを大切にしています。「目が疲れるだけだと思っていたけれど、最近は肩こりや腰痛まで気になる」「休憩やストレッチをしているのに、肩こりや腰痛を繰り返している」という方は、今の身体の状態を一度見直してみてはいかがでしょうか。
痛みを我慢しながら仕事を続けるのではなく、今よりも悪くなる前に、身体にかかっている負担や動きの状態を確認することが大切です。 目の疲れには目に合った対策を、肩こりや腰痛には身体の状態に合わせた対策を考えていきましょう。
そして、症状のある場所だけでなく、身体全体の働きや生活の中での負担を見直していくことが、無理なく仕事を続けるための一歩になると当院では考えています。デスクワーク中の肩こりや腰痛が続いている方は、一人で悩まず、大分駅前整体院へお気軽にご相談ください。
今よりも悪くなる前に、早めのケアを大切にしていきましょう。

































































