変形性股関節症, 股関節痛

股関節がカクンとなる原因|歩くと出る引っかかり・痛みを放置してはいけない理由

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股関節がカクンとなる原因|歩くと出る引っかかり・痛みを放置してはいけない理由

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。

今回は「股関節がカクンとなる原因|歩くと出る引っかかり・痛みを放置してはいけない理由」という内容で記事をまとめました。

股関節を動かしたときに「カクンとなる」「引っかかる」「ポキッと鳴る」「抜けそうな感じがする」と不安になる方は少なくありません。特に歩き始めや立ち上がり、階段の上り下り、足を開く動作で股関節に違和感が出ると、「骨がずれているのでは」「このまま歩けなくなるのでは」と心配になることもあります。

股関節がカクンとなる原因は一つではありません。筋肉や腱が骨に引っかかる弾発股のような比較的よく見られる状態もあれば、股関節唇損傷、股関節インピンジメント、変形性股関節症、臼蓋形成不全など、関節内部や骨の形に関係する問題が隠れていることもあります。また、股関節そのものだけでなく、骨盤の傾き、腰の硬さ、お尻の筋力低下、歩き方のクセが影響している場合もあります。

大切なのは、股関節がカクンとなる症状を「音が鳴るだけだから大丈夫」と決めつけないことです。痛みがない場合でも、同じ動作で何度も引っかかる、歩くと違和感が強くなる、足の付け根が詰まる、階段で痛む、股関節が抜けそうに感じる場合は、股関節周囲に負担がかかり続けている可能性があります。

この記事では、「股関節がカクンとなる」という症状について、一般的な医学的見解と整体的な見方の両方から、原因、注意すべきサイン、セルフケアの考え方まで詳しく解説します。

1. 股関節がカクンとなるのはなぜ?まず知っておきたい股関節の仕組み

股関節がカクンとなる基本メカニズムを、寛骨臼・大腿骨頭・関節軟骨・関節包・中殿筋の図解で説明した画像

股関節は骨盤と大腿骨がかみ合って動く関節で、筋肉や骨盤の動きが乱れるとカクンとした違和感につながることがあります。

股関節は、骨盤側の受け皿である寛骨臼に、大腿骨の先端にある大腿骨頭がはまり込む構造をしています。ボールと受け皿のような形をしているため、本来は前後左右に大きく動くことができます。歩く、立ち上がる、階段を上る、しゃがむ、足を組むといった日常動作の多くに股関節が関わっています。

この股関節がスムーズに動くためには、骨の形だけでなく、関節唇、軟骨、関節包、靭帯、腸腰筋、中殿筋、大殿筋、内転筋群、腸脛靭帯などがバランスよく働く必要があります。どこか一部だけに負担が偏ると、股関節の動きにズレが生じ、カクン、コキッ、ポキッ、引っかかる、詰まるといった違和感につながることがあります。

特に歩くときは、片足に体重を乗せる瞬間があります。このとき股関節には体重を支える力と、骨盤を安定させる力が同時に求められます。股関節まわりの筋肉が硬くなっていたり、お尻の筋肉がうまく働いていなかったりすると、股関節の軌道が安定せず、歩くたびにカクンとした感覚が出やすくなります。

つまり、股関節がカクンとなる症状は、単に「関節が鳴っている」というより、股関節の動きがスムーズに通っていないサインとして考えることが大切です。

2. 股関節がカクンとなる代表的な原因|弾発股・筋肉・腱の引っかかり

弾発股による股関節のカクンを、腸脛靭帯・大殿筋・腸腰筋の引っかかりから説明した医学図解画像

股関節のカクンは、太ももの外側や足の付け根で筋肉・腱が引っかかる弾発股が関係することがあります。

股関節がカクンとなる原因としてよく挙げられるのが、弾発股です。弾発股とは、股関節を動かしたときに筋肉や腱が骨の出っ張りに引っかかり、それが外れる瞬間にカクン、ポキッ、コキッという感覚や音が出る状態です。

弾発股には、主に外側型と内側型があります。外側型では、太ももの外側にある腸脛靭帯や大殿筋が、大腿骨の外側にある大転子という骨の出っ張りに引っかかることで音や違和感が出ます。歩く、立つ、足を横に動かす、階段を上る動作で股関節の外側にカクンとした感覚が出る場合は、このタイプが関係していることがあります。

一方、内側型では、腸腰筋という股関節の前側を通る筋肉や腱が関係します。腸腰筋は腰椎や骨盤から大腿骨につながり、太ももを持ち上げる働きをします。この腸腰筋が硬くなったり、滑走性が悪くなったりすると、股関節の前側や足の付け根で引っかかるような感覚が出ることがあります。椅子から立ち上がる、歩き始める、足を前に出す、股関節を曲げ伸ばしする動作でカクンとなる場合は、腸腰筋の影響も考えられます。

痛みがない弾発股であれば、すぐに大きな問題とは限りません。しかし、同じ場所で何度も引っかかる、音と一緒に痛みがある、歩くほど違和感が強くなる場合は注意が必要です。腱や滑液包に繰り返し摩擦がかかると、炎症や痛みにつながることがあります。

3. 痛みを伴う場合に考えたい医学的な原因|股関節唇損傷・FAI・変形性股関節症

痛みを伴う股関節のカクンについて、股関節唇損傷・FAI・変形性股関節症の可能性を図解した画像

股関節のカクンに痛みや詰まり感がある場合、股関節唇損傷やFAI、変形性股関節症が関係することもあります。

股関節がカクンとなるだけでなく、痛みや詰まり感を伴う場合は、関節内部の問題も考える必要があります。代表的なものに、股関節唇損傷、股関節インピンジメント、変形性股関節症、臼蓋形成不全があります。

股関節唇は、骨盤側の受け皿である寛骨臼の縁にある線維軟骨です。股関節の安定性を高め、関節の動きをなめらかにする役割があります。この股関節唇が傷つくと、足の付け根の痛み、引っかかり感、クリック音、股関節が抜けそうな感覚が出ることがあります。レントゲンで大きな異常が見つからない場合でも、関節唇の問題が痛みの原因になることがあります。

股関節インピンジメントは、股関節を深く曲げたときなどに骨同士がぶつかり、関節唇や軟骨に負担がかかる状態です。しゃがむ、椅子から立つ、車の乗り降り、階段、あぐら、足を内側にひねる動作で足の付け根が詰まる場合は、股関節の前側で衝突が起きている可能性があります。

また、40代以降の女性では、変形性股関節症や臼蓋形成不全が背景にある場合もあります。変形性股関節症では、初期には歩き始めや立ち上がりで足の付け根に違和感や痛みが出ることがあり、進行すると歩行、階段、靴下を履く動作、爪切りなどがつらくなることがあります。

股関節がカクンとなる症状は、筋肉や腱の問題だけでなく、関節内部の引っかかりや股関節の構造的な問題が関係することもあるため、痛みが続く場合は自己判断だけで済ませないことが大切です。

4. 股関節の引っかかり・詰まり・クリック音を整体的に見ると何が起きているのか

股関節の引っかかりや詰まりを、骨盤の傾き・腸腰筋・中殿筋・足首・足裏の連動から説明した整体図解画像

股関節のカクンは、骨盤の傾き、腸腰筋や中殿筋の働き、足首や足裏の使い方が影響することもあります。

整体的な見方では、股関節のカクン、引っかかり、詰まり、クリック音を、股関節単体の問題だけでなく、骨盤、腰、膝、足首まで含めた体全体の動きの連動として考えます。

股関節は骨盤にはまり込んでいる関節です。そのため、骨盤が前に傾きすぎている、後ろに倒れすぎている、左右どちらかに傾いている、片側に体重をかけるクセがある場合、股関節の動く角度や荷重のかかり方が変わります。本来なら股関節の中心でスムーズに動くはずの大腿骨頭が、前側や外側に偏って動くと、足の付け根の詰まりやカクンとした違和感につながることがあります。

また、腸腰筋が硬くなると股関節の前側が詰まりやすくなり、お尻の筋肉である中殿筋や大殿筋が弱くなると、歩くときに骨盤が安定しにくくなります。すると片足に体重を乗せるたびに股関節がぐらつき、抜けそうな感じやカクンとした感覚が出やすくなります。

さらに、足首が硬い、膝が内側に入りやすい、足裏の接地が不安定といった下半身の使い方も股関節に影響します。足首や膝で吸収できない負担が股関節に集まると、歩くたびに股関節の前側や外側にストレスがかかり、引っかかりや痛みにつながることがあります。

整体的には、股関節がカクンとなる背景には、骨盤の傾き、股関節まわりの筋肉の硬さ、支える筋力の低下、歩き方のクセが重なっていることが多いと考えます。股関節だけを伸ばすのではなく、体全体の動きの中でどこに負担が集中しているかを見ることが重要です。

5. 放置しない方がいい股関節のサイン

股関節がカクンとなるときに注意したい、歩行時の痛み・階段での違和感・足の付け根の詰まりをまとめた画像

股関節の音だけでなく、痛み・歩きにくさ・詰まり感が続く場合は、体からのサインとして見直すことが大切です。

股関節がカクンとなっても、痛みがなく、一時的で、日常生活に支障がない場合は、すぐに深刻な状態とは限りません。しかし、いくつかのサインがある場合は注意が必要です。

まず、カクンとなる感覚に痛みを伴う場合です。特に足の付け根の奥がズキッと痛む、歩くと痛みが増える、階段で痛む、しゃがむと詰まるように痛い場合は、股関節内部に負担がかかっている可能性があります。

次に、引っかかりがだんだん増えている場合です。以前はたまに鳴る程度だったものが、歩くたびに気になる、立ち上がるたびにカクンとなる、股関節を動かすのが怖くなってきた場合は、股関節まわりの筋肉や関節の動きがさらに硬くなっているかもしれません。

また、股関節だけでなく、腰痛、膝の痛み、お尻の張り、太ももの外側の張りが一緒に出ている場合も見逃せません。股関節の動きが悪くなると、腰や膝が代わりに動こうとして負担が増えます。その結果、最初は股関節の違和感だけだったものが、腰痛や膝痛につながることもあります。

痛みがある、歩きにくい、可動域が狭くなっている、症状が長引いている、日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門的な評価を受けることが大切です。

6. 股関節がカクンとなるときの対処法とセルフケア

股関節がカクンとなるときのセルフケアとして、腸腰筋ストレッチ・お尻上げ運動・中殿筋ストレッチ・足首ストレッチを説明した画像

股関節を無理に鳴らさず、腸腰筋・お尻・中殿筋・足首を順番に整えるセルフケアです。

股関節がカクンとなるときのセルフケアでは、いきなり強く伸ばしたり、無理に音を鳴らしたりするのは避けた方が安全です。股関節の違和感は、筋肉の硬さだけでなく、関節内部の炎症や引っかかりが関係していることもあるため、まずは痛みが出ない範囲で、順序立てて整えることが大切です。

まずは股関節に負担をかけている動作を確認する

最初に行いたいのは、どの動作でカクンとなるのかを確認することです。歩き始めで出るのか、階段で出るのか、椅子から立ち上がるときに出るのか、足を開いたときに出るのかによって、負担がかかっている場所が変わります。

痛みが出る動作を何度も繰り返して確認する必要はありません。日常生活の中で、どのタイミングで違和感が出るかを把握するだけで十分です。セルフケアは「痛みを我慢して動かす」のではなく、痛みが出ない範囲で股関節の動きを取り戻すことを目的に行います。

①腸腰筋をゆるめて股関節の前側の詰まりを減らす

股関節の前側や足の付け根が詰まる方は、腸腰筋が硬くなっていることがあります。腸腰筋をゆるめるには、片膝立ちの姿勢で行うストレッチが有効です。

まず、片膝を床につき、反対側の足を前に出します。背筋を軽く伸ばし、腰を反りすぎないように注意しながら、骨盤を少し前へ移動させます。このとき、後ろ側の足の付け根が伸びる感覚があれば十分です。腰を反らせて無理に伸ばすと、股関節ではなく腰に負担がかかるため、下腹部を軽く引き締めるようにして行います。

20〜30秒ほどゆっくり伸ばし、呼吸を止めずに行います。強い痛みや股関節の奥の鋭い痛みが出る場合は中止してください。

②お尻の筋肉を整えて股関節の安定性を高める

股関節が抜けそうに感じる、歩くとカクンとなる場合は、お尻の筋肉がうまく働いていないことがあります。特に中殿筋や大殿筋は、歩行時に骨盤を支える重要な筋肉です。

まずは仰向けに寝て、両膝を立てます。足は腰幅程度に開き、かかとを床につけます。その状態から、お尻を軽く締めるようにして骨盤をゆっくり持ち上げます。腰を反らせるのではなく、お尻で体を持ち上げる意識で行います。上げきったところで1〜2秒止め、ゆっくり下ろします。

10回を目安に行い、痛みがなければ2セット行います。股関節の前側に詰まり感が出る場合は、上げる高さを低くして行います。この運動は、股関節を無理に動かすというより、骨盤と股関節を支える力を取り戻す目的で行います。

③中殿筋ストレッチで股関節の安定性を戻す

股関節がカクンとなる原因として、中殿筋の機能低下や硬さが関係しているケースも少なくありません。

椅子に浅く座り、伸ばしたい側の足首を反対側の太ももの上に乗せます。背筋を軽く伸ばしたまま、骨盤からゆっくり前へ倒れましょう。お尻の外側が伸びるところで止め、ゆっくり呼吸をしながら20〜30秒キープします。反対側も同様に行います。

※背中を丸めたり、膝を無理に押したりしないように注意しましょう。

④足首と歩き方も整える

股関節のセルフケアというと股関節だけに意識が向きがちですが、歩くとカクンとなる場合は足首や足裏も重要です。足首が硬いと、歩くときに膝や股関節で代償しやすくなります。

壁に手をつき、片足を後ろに引いてふくらはぎを伸ばします。後ろ足のかかとを床につけたまま、膝を伸ばして20秒ほど保ちます。次に、後ろ足の膝を少し曲げて、足首の奥やアキレス腱周辺を伸ばします。これも20秒ほど行います。

歩くときは、無理に大股で歩く必要はありません。痛みがあるときに大股歩きをすると、股関節の前側に詰まりが出やすくなることがあります。まずは歩幅を少し小さめにし、足裏全体で静かに体重を受けるように意識します。股関節を無理に動かすより、骨盤と足元を安定させて歩くことが大切です。

7. まとめ|股関節がカクンとなる症状は、音だけでなく原因を見極めることが大切

股関節がカクンとなる症状を、股関節だけでなく骨盤・筋肉・足首・歩き方から見直す重要性をまとめた画像

股関節のカクンは、音だけでなく痛みや歩きにくさ、骨盤や筋肉の影響まで確認することが大切です。

股関節がカクンとなる症状には、筋肉や腱が骨に引っかかる弾発股、腸腰筋や腸脛靭帯の硬さ、骨盤の不安定性、股関節唇損傷、股関節インピンジメント、変形性股関節症、臼蓋形成不全など、さまざまな原因が考えられます。

痛みがなく一時的な音だけであれば過度に心配しすぎる必要はありませんが、痛みを伴う場合、歩くと違和感が強くなる場合、足の付け根が詰まる場合、股関節が抜けそうに感じる場合は注意が必要です。

検索上位の記事では、股関節の音や引っかかりを弾発股や関節内部の問題として説明する内容が多く見られます。一方で、歩き方、骨盤の傾き、足首の硬さ、お尻の筋力低下まで含めて説明している記事はまだ多くありません。実際には、股関節は単独で動いているのではなく、腰、骨盤、膝、足首、足裏と連動して働いています。

そのため、股関節がカクンとなるときは、股関節だけを強く伸ばすのではなく、どの動作で出るのか、痛みがあるのか、歩き方に変化があるのか、体全体のバランスが崩れていないかを確認することが大切です。

違和感が軽いうちに原因を見直すことで、股関節への負担を減らし、歩く・立つ・階段を上るといった日常動作を守ることにつながります。

執筆者

  • 慢性症状専門の整体師 河野貴彦
  • 柔道整復師免許証

慢性症状専門の整体師 河野貴彦

東京・神奈川・大分で7年間整骨院にて研修して、延べ23755人の施術実績。研修時代から慢性症状の改善に力を注ぎ、整形外科や整骨院に通っても症状の改善しない方の力になりたいという思いから大分駅前整体院を立ち上げる。

経歴
2012年3月 日体柔整専門学校 卒業
2012年4月 柔道整復師免許 取得
2018年4月 大分駅前整体院 開業