膝痛

膝の痛みが軽い日と強い日がある理由|痛みに波がある原因とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
膝の痛みが軽い日と強い日がある理由|痛みに波がある原因とは?

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「膝の痛みが軽い日と強い日がある理由|痛みに波がある原因とは?」という内容になります。

膝の痛みがある方の中には、「昨日はそこまで痛くなかったのに、今日は歩き始めからつらい」「痛い日と痛くない日があるから、まだ大丈夫なのか分からない」と感じている方が少なくありません。

膝の痛みは、常に同じ強さで出るとは限りません。痛みが軽い日もあれば、階段や立ち上がり、歩き始めで強く感じる日もあります。そのため、「本当に悪いのか」「気のせいなのか」「年齢のせいなのか」と判断に迷いやすい症状です。

しかし、痛みに波があるからといって、膝の状態が安定しているとは限りません。むしろ、膝にかかる負担を受け止める力が落ちてきているため、日常生活の負担によって痛みの強さが変わっている可能性があります。

膝関節は、歩く、立つ、座る、階段を上る、車の乗り降りをするなど、毎日の生活の中で常に体重を支えています。そこに筋力低下、関節の硬さ、体の歪み、歩き方の偏り、股関節や足首の動きの悪さなどが重なると、膝にかかる負担は少しずつ蓄積していきます。

この記事では、膝の痛みが軽い日と強い日がある理由について、一般的な医学的な見解をもとに、膝関節の耐久性や生活の中にある負担の蓄積という視点から詳しく解説します。

1. 膝の痛みに波があるのは、膝の状態が毎日変わっているから

膝の痛みが軽い日と強い日がある理由を、生活の負担と膝の耐久性のバランスで示した図解画像

膝の痛みは、生活の負担と膝の耐久性の差によって軽い日と強い日が出ることがあります。

膝の痛みが軽い日と強い日があると、「良くなったり悪くなったりしている」と感じるかもしれません。しかし実際には、膝の軟骨や関節の状態が1日ごとに大きく変化しているというより、膝にかかる負担の量と、膝がその負担に耐えられる余裕の差によって痛みが変わっていると考えられます。

膝関節には、太ももの骨である大腿骨、すねの骨である脛骨、膝のお皿である膝蓋骨が関わっています。関節の中では軟骨や半月板が衝撃をやわらげ、周囲の筋肉や靭帯が膝の安定を支えています。

ところが、日々の生活の中で膝に負担がかかり続けると、関節の周囲に炎症が起こりやすくなったり、筋肉が硬くなったり、関節を支える力が落ちたりします。その結果、普段なら問題なくできていた動作でも、膝が負担を受け止めきれなくなり、痛みとして感じやすくなります。

つまり、痛みが強い日は「急に膝が悪くなった」というより、もともと耐久性が落ちていた膝に、生活の中でさらに負担が重なり、限界を超えやすくなっている状態と考えると分かりやすいです。

逆に、痛みが軽い日は膝が完全に回復しているというより、たまたま歩く量が少なかったり、階段が少なかったり、長時間の立ちっぱなしがなかったりして、膝にかかる負担が少なかった可能性があります。痛みが軽い日があるからといって、膝への負担がなくなっているわけではありません。

2. 膝の耐久性が落ちると、いつもの生活でも痛みが出やすくなる

膝関節の構造と膝の耐久性が落ちるメカニズムを、大腿骨・脛骨・膝蓋骨・半月板の図解で示した画像

膝の耐久性が落ちると、いつもの立ち上がりや歩行でも膝に負担がかかりやすくなります。

膝の痛みを考えるときに大切なのは、痛みの強さだけで判断しないことです。痛みが軽い日がある場合でも、膝関節が生活の負担に対して余裕を失っている状態では、ちょっとした動作で痛みが出やすくなります。

膝の耐久性とは何か

ここでいう膝の耐久性とは、膝関節だけの強さではありません。膝を支える太ももの筋肉、お尻の筋肉、股関節の動き、足首の柔軟性、足裏の荷重バランス、骨盤の安定性などを含めた、体全体で膝への負担を分散できる力のことです。

本来、歩くときの衝撃は膝だけで受け止めるものではありません。足裏で地面をとらえ、足首が衝撃を吸収し、股関節や骨盤が動き、体幹が姿勢を支えることで、膝への負担は分散されます。

しかし、股関節が硬くなっている、足首が動きにくい、骨盤が傾いている、歩くときに片側へ体重が寄る、太ももの前側ばかりに力が入るといった状態になると、膝だけに負担が集中しやすくなります。

この状態が続くと、膝は毎日の生活の中で少しずつ疲労をためていきます。最初は違和感程度でも、負担が蓄積すると、立ち上がりや階段、歩き始めなどで痛みを感じるようになります。

特に40〜50代以降は、筋力や柔軟性の低下に加えて、家事、仕事、車移動、買い物、階段、長時間の座位などが重なりやすくなります。そのため、自分では無理をしているつもりがなくても、膝にとってはすでに限界に近い負担がかかっていることがあります。

3. 痛みが強い日は、生活の中で負担が上乗せされている

階段や買い物、長時間の立ち姿勢、車の乗り降りなど日常生活の負担が膝痛を強めることを示した画像

膝の痛みが強い日は、階段や買い物、立ち仕事など日常生活の負担が重なっていることがあります。

膝の痛みが強い日は、何か特別な原因があるとは限りません。多くの場合、前日から当日にかけての生活の中で、膝に負担が上乗せされています。

例えば、長く歩いた、買い物で重い荷物を持った、階段を何度も使った、草取りや掃除でしゃがむ動作が多かった、車の乗り降りが多かった、長時間座ったあとに急に立ち上がった、寒さや冷房で体が冷えた、睡眠不足で体の回復が追いつかなかったなど、日常の中には膝の負担を強める要素がたくさんあります。

これらは一つひとつを見ると大きな負担に感じないかもしれません。しかし、膝の耐久性が落ちている状態では、少しの負担でも積み重なることで痛みが強く出やすくなります。

「昨日の疲れ」が今日の膝痛になることもある

膝の痛みは、負担をかけた瞬間だけに出るとは限りません。前日にたくさん歩いたり、長時間立っていたりしたあと、翌朝や翌日の歩き始めに痛みが強くなることがあります。

これは、膝まわりの筋肉や関節に疲労が残り、関節周囲の組織が敏感になっているためです。負担がかかったあとに十分に回復できないまま次の日を迎えると、膝はまだ余裕のない状態で動き始めることになります。

その状態でさらに階段や歩行、立ち上がりの動作が加わると、膝が受け止められる範囲を超えてしまい、痛みが強くなります。つまり痛みが強い日は、膝の状態が悪いというより、膝が回復しきらないまま次の負担を受けている状態ともいえます。

4. 痛みが軽い日は、膝が良くなったのではなく負担が少なかった可能性がある

膝の痛みが軽い日は治ったのではなく、歩く量や階段、荷物などの負担が少なかった可能性を示した図解画像

膝の痛みが軽い日でも、膝の耐久性が十分に戻っているとは限りません。

痛みが軽い日があると、「少し良くなったのかな」と感じる方も多いと思います。もちろん一時的に炎症や筋肉の緊張が落ち着き、痛みが軽くなることはあります。

ただし、痛みが軽い日があるからといって、膝の負担を受け止める力が十分に戻っているとは限りません。

たとえば、その日はあまり歩かなかった、階段を使わなかった、車移動が中心だった、家事が少なかった、座っている時間が長かった、気温が高く体が冷えにくかったなど、膝にかかる負担が少なければ痛みは軽く感じやすくなります。

しかし、膝関節の耐久性が落ちている状態では、負担が少ない日は痛みが軽く、負担が増えた日は痛みが強くなるという波が出やすくなります。

ここで注意したいのは、痛みが軽い日を「治った」と判断して、普段通りに動きすぎてしまうことです。膝の余裕が戻っていない状態で歩く量を増やしたり、階段やしゃがみ込みを繰り返したりすると、再び痛みが強くなることがあります。

つまり、痛みが軽い日は改善のサインである場合もありますが、単に膝への負担が少なかっただけということもあります。痛みの有無だけで判断すると、膝が限界に近づいているサインを見逃しやすくなります。

5. 膝だけでなく、股関節・足首・骨盤の動きも痛みの波に関係する

膝痛が膝だけでなく骨盤・股関節・足首・足裏荷重の偏りと関係することを示した全身連動の図解画像

膝の痛みの波には、骨盤・股関節・足首・足裏の動きや荷重バランスも関係します。

膝の痛みがあると、多くの方は膝そのものに原因があると考えます。もちろん、膝関節の炎症や軟骨、半月板、筋肉、靭帯の状態は痛みに関係します。

しかし、膝は単独で動いている関節ではありません。歩く、立つ、座る、階段を上るといった動作では、腰、骨盤、股関節、膝、足首、足裏が連動しています。

股関節の動きが硬いと、本来股関節で受け止めるはずの動作が膝に逃げやすくなります。足首が硬いと、歩くときや階段で膝が不自然にねじれやすくなります。足裏の荷重が内側や外側に偏ると、膝の内側や外側に負担が集中しやすくなります。

骨盤が後ろに倒れた姿勢や、片側に体重をかける立ち方が習慣になっている場合も、膝への負担は増えやすくなります。特に長時間の座り仕事や車移動が多い方は、股関節やお尻の筋肉が硬くなり、立ち上がりや歩き始めで膝に負担がかかりやすくなります。

このように、膝の痛みの波は、膝だけの問題ではなく、体全体の動きの偏りによって膝に負担が集まりやすくなっている状態と関係しています。

痛みが軽い日と強い日がある場合、膝だけを見ていても原因が分かりにくいことがあります。なぜなら、膝に負担をかけている原因が、股関節、足首、骨盤、姿勢、歩き方の中に隠れていることがあるからです。

6. セルフケアで様子を見る段階を超えていることもある

膝の痛みに波がある時はセルフケアだけで様子を見る段階を超えている可能性を示した図解画像

痛みが軽い日と強い日を繰り返す場合、膝の耐久性が限界に近づいているサインかもしれません。

膝の痛みがあると、まずはストレッチや体操、湿布、サポーターなどで様子を見ようと考える方は多いです。痛みが軽い日があると、「自分で何とかできるかもしれない」と感じるのも自然なことです。

しかし、痛みが軽い日と強い日を繰り返している場合、膝はすでに負担をため込みやすい状態になっている可能性があります。

特に、立ち上がりで痛い、階段で痛い、歩き始めに痛い、しゃがむと怖い、正座がしにくい、買い物のあとに痛みが強くなる、翌日に痛みが残るといった状態がある場合、膝の耐久性はかなり落ちていることがあります。

この段階で自己判断のセルフケアだけを続けると、かえって膝に負担をかけてしまうこともあります。例えば、膝を強く曲げる体操、痛みを我慢して歩く運動、無理なスクワット、強いストレッチなどは、膝の状態によっては負担を増やす場合があります。

痛みが出たり引いたりしている状態は、膝がまだ完全に壊れているという意味ではありません。しかし、生活の負担に対して膝が余裕を失い、限界に近づいているサインとして考える必要があります。

「痛い日もあるけど、痛くない日もあるから大丈夫」と放置するのではなく、なぜ膝に負担が集まっているのか、どこで体の動きが崩れているのかを見直すことが大切です。

7. 膝の痛みに波がある時は、体全体の負担のかかり方を見直すことが大切

膝の痛みを繰り返さないために骨盤・股関節・膝・足首・足裏のバランスを見直すことを示したまとめ画像

膝の痛みに波がある時は、膝だけでなく体全体の負担のかかり方を見直すことが大切です。

膝の痛みが軽い日と強い日がある場合、痛みの強さだけを追いかけると原因が分かりにくくなります。

大切なのは、「今日は痛い」「今日は楽」という結果だけでなく、なぜ膝に負担がかかりやすくなっているのかを考えることです。

膝は日常生活の中で常に体重を支えています。歩く、立つ、座る、階段を使う、車に乗る、買い物をする、家事をする。こうした何気ない動作の中で、体の使い方に偏りがあると、膝には少しずつ負担が蓄積していきます。

その負担が積み重なり、膝の耐久性が落ちると、少し歩いただけでも痛みが出たり、階段だけ痛かったり、昨日は大丈夫だった動作が今日はつらく感じたりします。

これは、膝だけが悪いというより、体全体で負担を分散できなくなり、膝に負担が集中している状態です。痛みが強い日は、その限界に近い膝へさらに生活の負担が加わり、痛みとして表に出ていると考えられます。

まとめ

膝の痛みが軽い日と強い日があるのは、膝の状態が毎日大きく変わっているというより、膝にかかる負担と、膝がその負担に耐えられる余裕の差によって痛みが変わっていると考えられます。

痛みが軽い日は膝が完全に良くなったのではなく、たまたま負担が少なかっただけかもしれません。反対に痛みが強い日は、日々の生活で蓄積した負担に加えて、歩きすぎ、立ちっぱなし、階段、冷え、長時間の座位、体の使い方の偏りなどが重なり、膝が限界を超えやすくなっている状態かもしれません。

膝の痛みは、膝だけを見ても解決しにくいことがあります。骨盤、股関節、足首、足裏、姿勢、歩き方など、体全体の動きが乱れることで膝に負担が集中し、痛みの波として現れることがあります。

大分駅前整体院では、膝の痛みがある部分だけを見るのではなく、骨盤、股関節、膝、足首、足裏まで含めて、体全体の負担のかかり方を確認していきます。

痛みが軽い日と強い日を繰り返している場合は、まだ大丈夫と我慢するよりも、今より悪くなる前に体全体のバランスを見直すことが大切です。

執筆者

  • 慢性症状専門の整体師 河野貴彦
  • 柔道整復師免許証

慢性症状専門の整体師 河野貴彦

東京・神奈川・大分で7年間整骨院にて研修して、延べ23755人の施術実績。研修時代から慢性症状の改善に力を注ぎ、整形外科や整骨院に通っても症状の改善しない方の力になりたいという思いから大分駅前整体院を立ち上げる。

経歴
2012年3月 日体柔整専門学校 卒業
2012年4月 柔道整復師免許 取得
2018年4月 大分駅前整体院 開業