腰痛

台所に立つと腰が痛い原因|腰が曲がった方へ

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台所に立つと腰が痛い原因|腰が曲がった方へ

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「台所に立つと腰が痛い原因|腰が曲がった方へ」という内容になります。

腰や背中が曲がっている方の中には、歩いて買い物へ行くことはできても、台所に立って料理や洗い物をしていると、腰や背中が痛くなって長く続けられない方がいます。

料理を始めた直後は立っていられても、時間がたつにつれて腰が重くなり、シンクに肘をついたり、お腹を調理台へ当てたりしなければ立っていられなくなることも少なくありません。途中で椅子に座って休み、痛みが少し落ち着いてから家事を再開している方もいるでしょう。

このような状態になると、「腰が曲がっているから仕方がない」「年齢とともに背骨が変形したから、もう料理は続けられない」と考えてしまいがちです。

しかし、背骨の形が変化していることと、台所で腰や背中へ負担が集中することは、分けて考える必要があります。

背骨の形そのものを無理にまっすぐへ戻そうとするのではなく、胸郭や股関節、膝、足首を含めた身体の支え方を確認し、腰や背中だけへ負担が集中しない状態をつくることが重要です。

今回は、腰が曲がった方が台所に立つと腰が痛くなる理由と、歩けても料理や洗い物を長く続けられない原因について詳しく説明します。

1.腰が曲がった方が台所に立つと腰が痛くなる理由

腰が曲がった高齢女性が台所で調理し、前へ移った上半身を腰と背中で支えている様子

腰が曲がった状態で手や上半身を前へ出すと、前へ移った身体を腰と背中で支え続けることになります。

腰や背中が曲がっている方は、何もしていない立ち姿勢でも、頭や胸、上半身の重さが身体の前方へ移りやすくなっています。

上半身が前へ移動すると、そのまま前へ倒れないように、腰や背中の筋肉が後ろ側から身体を支え続けなければなりません。歩いているときや短時間立っているときには耐えられても、同じ場所で作業を続けると、腰や背中の筋肉へ負担が積み重なります。

料理や洗い物では、さらに身体を前へ出す

台所では、包丁を使うために手元を見る、鍋の中をのぞく、食材や食器へ手を伸ばす、シンクの奥にある物を取るといった動作を繰り返します。

すでに上半身が前へ移っている状態から、さらに腕や頭を前へ出すため、身体の重さも一緒に前方へ移動します。その重さを支えるために腰や背中へ力が入り続け、時間がたつほど痛みや重だるさが強くなるのです。

台所に立つと腰が痛むのは、前かがみになる瞬間だけが問題なのではありません。前へ移動した身体を腰や背中で支え続ける時間が長くなることが、大きな負担になります。

台所の高さに身体を合わせようとする負担

腰が曲がっている方の場合、調理台やシンクの高さが低いから痛むとは限りません。反対に、腰や背中が伸びにくいため、台所の高さへ手や視線を合わせようとして、普段より身体を起こさなければならないこともあります。

腰や背中が十分に伸びない状態で、手元を見るために頭を上げたり、腕を前へ出したりすると、腰の一部分だけで身体を支えやすくなります。

低い場所へ身体を曲げる負担だけでなく、変形して伸びにくい身体を、台所の高さに合わせて起こし続ける負担も考えなければなりません。

そのため、台所の高さを変えるだけでは、腰や背中のつらさが十分に軽くならない方もいます。

2.背骨の変形があると長く立ち続けにくい

背骨の形による重心位置の違いと、腰や背中の筋肉が上半身を支え続ける仕組み

頭や胸郭が骨盤より前へ移ると、腰や背中の筋肉が上半身を支えるために働き続けます。

脊柱変形や変性後弯、過去の圧迫骨折などによって背骨の形が変化すると、上半身の重さを骨格だけで支えにくくなります。

本来は、頭、胸郭、骨盤が足元の上へ積み重なることで、必要以上に筋肉へ力を入れなくても立ち姿勢を保てます。しかし、背骨が前へ曲がると、頭や胸郭が骨盤より前へ移動し、腰や背中の筋肉が上半身を引き戻すように働き続けます。

立っているだけでも筋肉が休めない

腰や背中がまっすぐな方でも、長時間同じ姿勢を続ければ筋肉は疲れます。背骨の変形がある方では、立ち始めた時点から上半身を支えるための力が必要になるため、筋肉が休める時間が少なくなります。

そこへ料理や洗い物が加わると、腕を動かすたびに身体の重心が変化します。食器を持ち上げる、鍋を移動する、包丁を使うといった小さな動作でも、腰や背中は身体がぶれないように支えなければなりません。

この状態が続けば、料理の前半は立っていられても、後半になるほど腰や背中へ疲労がたまり、身体がさらに前へ曲がりやすくなります。

背骨の形だけでは痛みを説明できない

背骨が曲がっているからといって、すべての負担が背骨の変形だけで決まるわけではありません。

同じように腰が曲がっている方でも、台所に長く立てる方と、数分で痛くなる方がいます。その違いには、胸郭の動き、股関節や膝の伸び方、足元の安定性、家事中の身体の支え方が関係しています。

背骨の形を無理に変えようとするのではなく、変形した状態でも腰や背中へ負担を集中させない身体の使い方をつくることが大切です。

3.歩けても台所には長く立てないのはなぜ?

歩行では左右の足へ重心が移り、台所では足を止めたまま上半身が前へ移る違い

歩行では負担する場所が交互に変わりますが、台所では足を止めたまま前へ偏った重心を支え続けます。

「近所まで歩けるのに、なぜ台所には立っていられないのだろう」と疑問に感じる方もいます。

歩行と台所での立ち仕事は、どちらも足で身体を支える動作ですが、重心の動き方が大きく異なります。

歩行では重心が移動し続ける

歩いているときは、右足と左足へ交互に体重を移しながら前へ進みます。

片方の足が身体を支えている間に、反対側の足は前へ動きます。股関節や膝、足首の角度も一歩ごとに変わるため、同じ筋肉だけが働き続けるわけではありません。

腕も自然に振られ、胸郭や骨盤も小さく動きます。歩行中は身体全体が連動し、負担を受ける場所が少しずつ入れ替わっています。

台所では前方へ偏った重心を支え続ける

一方、台所では足の位置がほとんど変わりません。

同じ場所に立ったまま、手や頭だけを前へ出して作業を続けます。身体の重心は前方へ移動しますが、足元は動かないため、腰や背中が後ろから上半身を支え続けることになります。

さらに、食材を切るときには手元を見下ろし、洗い物ではシンクの中へ腕を伸ばします。足元から身体全体が前へ進む歩行とは異なり、台所では足を止めたまま上半身だけが前へ移動するのです。

この違いによって、歩くことはできても、台所へ長く立つと腰が痛くなる状態が生まれます。

動かないことが負担になる

台所で腰がつらくなったとき、その場で身体を左右へ揺らしたり、足を踏み替えたりすると少し楽になる方がいます。これは、同じ場所へ集中していた負担が一時的に分散されるためです。

ただし、足を動かせば原因が解決するわけではありません。

立っている間に腰や背中だけで身体を支えている状態が続いている限り、足を踏み替えても、しばらくすると再び同じ場所へ負担が集まります。

4.シンクに肘やお腹をつけると楽になる理由

腰が曲がった女性がシンクへ肘やお腹を預け、上半身の重さを腕と台でも支えている様子

シンクへ身体を預けると腰や背中は一時的に楽になりますが、負担がなくなったわけではありません。

料理や洗い物の途中で、無意識にシンクへ肘をついたり、お腹を調理台へ当てたりする方がいます。

これは単なる癖ではありません。腰や背中だけでは上半身を支え続けにくくなり、台所を支えとして利用している状態です。

腰と背中以外でも身体を支えられる

シンクへ肘をつくと、上半身の重さの一部を腕から台へ逃がせます。お腹を調理台へ当てた場合も、身体が前へ倒れるのを台が止めてくれるため、腰や背中が後ろから引き戻す力を弱められます。

そのため、身体を預けている間は腰や背中が少し楽になります。

特に腰が曲がっている方では、上半身の重さが前へ移動しているため、支えがある状態と、何も支えがない状態との差が大きくなります。

楽に感じる姿勢が、負担の少ない姿勢とは限らない

シンクへ寄りかかると腰が楽になるからといって、その姿勢を長く続けてよいわけではありません。

肘やお腹をついた状態では、胸郭が圧迫され、股関節や膝も曲がったまま固まりやすくなります。頭を上げて手元を見るために、首や背中の一部分へ力が集中することもあります。

一時的に腰が楽になっても、別の場所で身体を支えているだけであり、身体全体の負担が減っているとは限りません。

台所へ寄りかからなければ家事を続けられない状態は、腰や背中だけで身体を支えられなくなっているサインです。

この段階では、寄りかかり方を工夫して家事を続けるだけでなく、どこで身体を支え、どの部分へ負担が集中しているのかを確認する必要があります。

施術によって胸郭や股関節、膝、足元の動きを整え、腰や背中だけに頼らない立ち方へ変えていくことが大切です。

5.腰だけでなく胸郭・股関節・膝・足首も関係する

腰が曲がった姿勢を胸郭、股関節、膝、足首を含む身体全体で支えている図解

腰が曲がった姿勢は、腰だけではなく胸郭、股関節、膝、足首を使って全身で支えています。

腰が曲がっている方の立ち姿勢を見ると、背骨だけが前へ曲がっているように見えるかもしれません。

しかし実際には、身体全体が前後のバランスを取るために、胸郭、骨盤、股関節、膝、足首まで位置や角度を変えています。

胸郭が固まると背中へ負担が集中する

胸郭は、背骨、肋骨、胸骨でつくられています。

呼吸や腕の動きに合わせて胸郭が動くことで、背中の負担を分散しています。しかし、腰や背中が曲がった状態が長く続くと、胸郭の動きが小さくなりやすく、身体を起こすときも背中の一部分だけで動こうとします。

料理中は腕を前へ出す動作が続きます。本来は腕の動きに合わせて胸郭も動きますが、胸郭が固まっていると、腕を動かすたびに背中や腰が代わりに動かなければなりません。

その結果、肩甲骨の間や腰との境目など、限られた場所へ負担が集まりやすくなります。

股関節が伸びないと腰で身体を起こす

立つときには、股関節が伸びて骨盤の上へ上半身が乗る必要があります。

ところが、股関節が曲がった状態で固まっていると、骨盤が前へ移動できず、腰や背中だけで身体を起こそうとします。

腰が曲がっている方が無理に背筋を伸ばそうとしたとき、腰の一部分だけが反って痛くなることがあります。これは、股関節が十分に伸びないまま、腰で動きを補っているためです。

膝が曲がると身体はさらに前へ移動する

腰曲がりのある方では、膝を少し曲げて立っていることも少なくありません。

膝を曲げることで身体のバランスを保ちやすくなりますが、その状態が続くと太ももへ力が入り、骨盤や上半身の位置も前へ移ります。

料理や洗い物で手を前へ出すと、膝がさらに曲がり、腰や背中も前へ押し出されます。そのため、腰だけを伸ばしても、膝が曲がったままでは身体全体を起こしにくいのです。

足首が身体の前後バランスを調整する

足首は、立っているときに身体が前や後ろへ倒れないように、細かく重心を調整しています。

足首が硬くなると、身体が前へ移動したときに足元で調整できません。その分、膝や股関節を曲げたり、腰や背中へ力を入れたりしてバランスを保ちます。

腰が曲がっている方ほど、腰だけを見るのではなく、胸郭、股関節、膝、足首を含めて身体の支え方を確認する必要があります。

6.無理に腰を伸ばす前に確認したいこと

腰を無理に反らす前に、変化の時期や脚の症状、立てる時間などを確認する流れ

どこまで腰を伸ばせるかではなく、身体をどこで支え、どこへ負担が集中しているかを確認します。

腰が曲がっていると、本人もご家族も「もっと背筋を伸ばしたほうがよい」「腰を反らす運動をしたほうがよい」と考えやすくなります。

しかし、曲がった腰を力ずくで伸ばそうとすると、もともと負担が集中している場所へ、さらに強い力を加えることになります。

いつから腰が曲がったのか

まず確認したいのは、腰や背中の曲がり方が急に変わったのか、長い時間をかけて徐々に変わったのかという点です。

以前は台所へ30分立てていたのに、最近は数分で腰が痛くなるようになった場合と、何年もかけて少しずつ立てる時間が短くなった場合では、身体の状態が異なります。

過去に圧迫骨折をしたことがあるか、病院で背骨の状態を調べたことがあるかも、身体を確認するうえで重要な情報です。

腰だけでなく脚の状態も確認する

台所へ立ったときに腰や背中だけが痛むのか、脚の痛みやしびれも一緒に出るのかを確認します。

お尻や太もも、ふくらはぎへ痛みやしびれが広がる場合、腰を無理に伸ばすことで脚の症状が強くなることがあります。

「腰を伸ばせば姿勢がよくなる」と考えて反らす動きを繰り返すのではなく、どの姿勢で何が起きているのかを見なければなりません。

何分立つと痛くなるのか

台所へ立ってすぐ痛むのか、5分、10分、20分と時間がたってから痛むのかも大切です。

時間とともに痛みが強くなる場合は、腰や背中が上半身を支え続けることで疲労している状態が考えられます。

また、椅子へ座ると楽になるのか、シンクへ肘をつくと楽になるのか、カートや手すりなどの支えがあると立ちやすいのかによっても、身体の支え方が見えてきます。

無理に伸ばすより、支え方を確認する

腰が曲がっている方に必要なのは、「どこまで伸ばせるか」を競うことではありません。

どの部分で身体を支えているのか、どこへ負担が集中しているのか、支えがあると何が変わるのかを確認することが先です。

ご自身で腰を強く反らしたり、ご家族が背中を押して伸ばしたりすることは避けてください。

背骨の形と身体の使い方を分けて確認し、無理なく立てる状態をつくる必要があります。

7.腰が曲がり、台所に長く立てない方へ

腰が曲がった女性が身体全体で支えながら台所に立ち、料理をしている様子

背骨を無理に伸ばすのではなく、身体全体で支えて腰や背中へ負担が集中しない状態を目指します。

腰や背中が曲がっていると、「背骨が変形しているから、台所に立てないのは仕方がない」と考えてしまうかもしれません。

確かに、背骨の形そのものを簡単に変えることはできません。しかし、背骨の変形があっても、身体の支え方を整え、腰や背中へ負担が集中しない状態をつくることはできます。

大切なのは、曲がった腰を無理に伸ばすことではありません。

腰や背中がどのように上半身を支えているのか、胸郭が腕の動きに合わせて動いているか、股関節や膝が立ち姿勢を支えられているか、足首が前後のバランスを調整できているかを確認します。

さらに、料理や洗い物をしているときに、足をどこへ置き、どの部分で身体を支え、どの方向へ重心が移動しているかを見ることも欠かせません。

背骨の形と身体の使い方を分けて整える

背骨が曲がっていることだけを見て、腰を伸ばす施術を行っても、台所での負担は変わりません。

胸郭が固まったまま、股関節や膝が伸びないまま、足元が不安定なままでは、再び腰や背中だけで身体を支えることになるからです。

施術では、腰を強く反らすのではなく、胸郭、股関節、膝、足首の動きを確認し、身体全体で立てる状態へ整えていきます。

そうすることで、腰や背中が曲がった状態でも、料理や洗い物をしているときに特定の場所へ負担が集中しにくくなります。

家事を続けられる身体を目指す

目標は、見た目だけをまっすぐにすることではありません。

台所へ立ったときに腰や背中の痛みが強くならないこと、途中で何度も座らなくても家事を続けられること、シンクへ肘やお腹を押しつけなくても身体を支えられることが大切です。

「以前より料理の時間が短くなった」「洗い物の途中で必ず休むようになった」「台所へ立つこと自体がおっくうになった」という方は、今よりも立てる時間が短くなる前に、身体の支え方を確認してください。

大分駅前整体院では、背骨の形だけを見て腰を無理に伸ばすのではなく、腰や背中の負担、胸郭の硬さ、股関節や膝の動き、足元の安定性、家事中の重心移動まで確認します。

腰が曲がっていても、身体の使い方を整えることで、台所に立ったときの負担が集中しない状態をつくることはできます。

腰や背中が曲がり、料理や洗い物を長く続けられなくなっている方は、今よりも悪くなる前に大分駅前整体院へご相談ください。

執筆者

  • 慢性症状専門の整体師 河野貴彦
  • 柔道整復師免許証

慢性症状専門の整体師 河野貴彦

東京・神奈川・大分で7年間整骨院にて研修して、延べ23755人の施術実績。研修時代から慢性症状の改善に力を注ぎ、整形外科や整骨院に通っても症状の改善しない方の力になりたいという思いから大分駅前整体院を立ち上げる。

経歴
2012年3月 日体柔整専門学校 卒業
2012年4月 柔道整復師免許 取得
2018年4月 大分駅前整体院 開業