腰痛

手術痕の癒着が腰痛に影響する?身体の動きとの関係

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手術痕の癒着が腰痛に影響する?身体の動きとの関係

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「手術痕の癒着が腰痛に影響する?身体の動きとの関係」という内容になります。

腰痛が続いていると、腰の筋肉や骨盤、背骨などに原因があるのではないかと考える方は多いと思います。しかし、身体は腰だけで動いているわけではなく、腹部や股関節、膝なども含めて、それぞれの部位が協調しながら日常生活の動作を行っています。

そのため、腰痛について考える際には、痛みのある腰だけでなく、身体全体がどのように動いているのかを確認することが大切です。そして、その確認の中で、過去に受けた手術の傷跡が一つの手がかりになる場合もあります。

例えば、帝王切開や腹部の手術、股関節や膝の手術などを受けた経験がある方です。手術から何年も経過して傷跡が落ち着いていても、周辺の組織に硬さや突っ張り感が残っていることがあります。

手術後には、傷ついた組織を修復する過程で瘢痕組織が形成されます。その際、周囲の組織との動きが制限される「癒着」が生じる場合があり、身体を曲げる、伸ばす、ひねるといった動作に影響する可能性があります。

ただし、手術痕があるからといって、必ず身体の動きが悪くなるわけではありません。また、手術痕の癒着がそのまま腰痛の原因になると判断することもできません。

今回は、手術痕の癒着とはどのような状態なのか、身体の動きや腰痛にどのような関係が考えられるのかを詳しく説明します。あわせて、これまでに明らかになっている身体の仕組みを踏まえながら、当院で行っている施術や、日常生活で大切にしたい身体のケアについてもお伝えします。

1.手術痕の癒着とは?傷跡の内部で起こる変化

手術痕周辺の皮膚・皮下組織・筋膜の状態と、組織の滑走が制限される場合を比較したイラスト

手術後に形成される瘢痕組織は、周辺組織の滑走性に影響する場合があります。

手術後の傷はどのように修復される?

手術を受けると、皮膚だけでなく、皮下組織や筋膜、手術内容によっては筋肉などにも処置が加えられます。その後、身体は傷ついた組織を修復するために、新しい組織を形成しながら傷を治していきます。

この修復過程で形成されるのが「瘢痕組織」です。瘢痕組織は傷を治すために必要なものですが、元の組織とまったく同じ構造に戻るわけではなく、コラーゲンの配列や柔軟性などに違いが生じる場合があります。

また、傷が閉じて見た目が落ち着いた後も、組織の内部では修復や再構築が続きます。そのため、皮膚の表面がきれいに治っていることと、周辺組織の動きが十分に回復していることは、必ずしも同じではありません。

癒着と瘢痕拘縮の違い

通常、皮膚や皮下組織などは、身体の動きに合わせて伸びたり、周囲の組織に対してわずかに位置を変えたりしています。このような組織同士の動きを「滑走」と呼びます。

ところが、手術後の修復過程で組織同士が線維性の組織によって結びつくと、本来の滑走が制限されることがあります。これが「癒着」と呼ばれる状態です。

一方、瘢痕組織の収縮などによって皮膚が引きつれ、身体や関節の動きが制限される状態は「瘢痕拘縮」と呼ばれます。癒着と瘢痕拘縮は同じものではありませんが、どちらも組織の動きに関係する場合があります。

なお、腹部の手術後には、皮膚や皮下組織だけでなく、腹腔内の臓器や腹膜の間に癒着が生じることもあります。ただし、こうした深部の癒着は表面から触れるだけで確認できるものではなく、今回の記事で主に取り上げる手術痕周辺の動きにくさとは区別して考える必要があります。

大切なのは、傷跡があること自体ではなく、その周辺の組織が現在どのように動いているかという点です。

2.手術痕の癒着は身体の動きにどう影響する?

通常の服と腹部を縫い合わせた服を着て上半身を反らす動作を比較し、縫い目の突っ張りを説明するイラスト

服の前面を縫い合わせた部分が突っ張るように、手術痕周辺の組織も動きにくくなる場合があります。

身体の動きには皮膚や筋膜の動きも必要

身体を動かすとき、私たちは筋肉や関節の動きを意識することが多いと思います。しかし、実際には皮膚や皮下組織、筋膜なども、身体の動きに合わせて伸びたり、形を変えたりしています。

例えば、上半身を後ろに反らすときには、腰や背中の関節が動くだけでなく、身体の前面にある腹部の組織も伸ばされます。また、左右に身体をひねる際にも、体幹の動きに合わせて周辺の組織が変形しています。

そのため、手術痕周辺の組織に滑走性の低下や強い引きつれがある場合、特定の方向に身体を動かした際に突っ張り感が生じることがあります。こうした違和感が、身体を動かしにくく感じる理由の一つになる場合があります。

破れた服を縫い合わせた状態を想像してみてください

ここで、手術痕周辺の組織の動きにくさを、服に例えて考えてみましょう。

身体に合った服を着ている状態を想像してください。その服のお腹の部分が破れてしまい、破れた場所を縫い合わせたとします。

きれいに縫い合わせることはできましたが、縫い目の周囲には少し引きつれがあり、元の服よりも布が動きにくくなっている状態です。

この服を着たまま、上半身を後ろに反らそうとするとどうなるでしょうか。

通常であれば、服の前面は身体の動きに合わせて伸びたり、位置を変えたりします。しかし、縫い合わせた部分に十分な余裕がなければ、そこが突っ張り、上半身を反らしにくくなることが考えられます。

また、縫い目が引っ張られるのを避けようとして、自然と身体を反らす角度を小さくするかもしれません。場合によっては、別の方向に身体を動かしながら、突っ張り感を避けようとすることもあるでしょう。

手術痕周辺の組織に癒着や瘢痕拘縮がある場合にも、この服の縫い目と似たように、特定の動作で突っ張り感や動かしにくさが生じることがあります。

もちろん、実際の身体は服とは異なります。皮膚や筋膜などは複数の層で構成され、それぞれに柔軟性があるため、手術痕があるだけで身体の動きが制限されるわけではありません。

この例えで理解していただきたいのは、一部分の組織の動きにくさが、身体を動かしたときの感覚や動作に影響する場合があるということです。

動きにくさには2つの側面がある

ここで、もう一つ大切なことがあります。それは、組織が物理的に伸びにくいことと、痛みや突っ張り感を避けて身体を動かさなくなることは、必ずしも同じではないという点です。

例えば、瘢痕拘縮によって実際に皮膚の伸張が制限されている場合もあれば、関節そのものは十分に動くものの、手術痕周辺の不快感によって動作を途中で止めてしまう場合もあります。

どちらの場合も「身体を動かしにくい」と感じる可能性がありますが、その背景は異なります。そのため、手術痕の硬さだけで判断するのではなく、実際に身体を動かした際の状態まで確認することが重要です。

3.手術痕の癒着が腰痛に関係するのはなぜ?

腹部の手術痕周辺の突っ張り感と、立ち上がり・身体を反らす・歩行時の動作の関係を示したイラスト

手術痕周辺の突っ張り感による動作の変化が、腰や骨盤、股関節の動きに関係する場合があります。

腰だけで身体を動かしているわけではない

腰痛との関係を考える際に重要なのが、腰・骨盤・股関節の動きです。これらの部位はそれぞれ独立しているわけではなく、立つ、歩く、しゃがむ、身体を反らすといった動作の中で協調して働いています。

例えば、椅子から立ち上がる際には、体幹の姿勢を変えながら股関節や膝関節を伸ばしていきます。歩行中も、股関節や骨盤、腰部の動きが組み合わさることで、身体を前へ進めています。

このとき、腹部や股関節周辺の手術痕に突っ張り感があると、特定の動きを避けるようになる場合があります。その結果、普段とは異なる身体の使い方になることが考えられます。

ただし、身体の動かし方が変化したからといって、必ず腰痛が生じるわけではありません。腰痛にはさまざまな要因が関係するため、動作の変化が実際に症状と関係しているかどうかを確認する必要があります。

痛みを避けることで動作が変化する場合も

例えば、腹部に手術痕がある方が、上半身を後ろに反らそうとした際に、お腹の傷跡周辺に突っ張り感を覚えたとします。そのような状態では、無意識に身体を反らす動作を小さくしたり、別の動かし方を選んだりすることがあります。

また、股関節周辺の手術後に股関節を十分に伸ばしにくい状態があると、歩行時の骨盤や腰部の動きにも変化が生じる場合があります。ただし、その原因には関節の状態や筋力低下なども関係するため、手術痕だけで説明できるものではありません。

こうした身体の使い方の変化が、腰部の筋肉の働きや動作時の痛みに関係する可能性があります。重要なのは、手術痕の状態と腰痛を直接結びつけるのではなく、その間にある身体の動きを確認することです。

組織の硬さだけでなく、感覚の変化も関係する

手術後には、傷跡周辺に触れたときの感覚が変化する場合があります。皮膚や皮下組織には感覚神経が分布しており、手術による切開や組織の修復が、周辺の感覚に影響することがあるためです。

例えば、触れると痛みを感じる、感覚が鈍い、しびれる、引っ張られるような不快感があるといった状態です。このような感覚の変化によって、特定の動作を避けるようになる場合もあります。

つまり、手術痕と身体の動きの関係は、単純に組織が硬くなっているかどうかだけでは判断できません。組織の柔軟性、痛みや感覚の状態、実際の身体の使い方を合わせて考えることが大切です。

4.手術痕の場所によって身体への影響は異なる?

腹部・股関節・膝関節・腰椎の手術と、身体を伸ばす・歩く・立ち上がる・曲げる動作を比較したイラスト

手術痕の位置や手術内容によって、動かしにくさが生じる部位や動作は異なります。

腹部手術や帝王切開の場合

腹部の手術や帝王切開では、腹部に手術痕が残ります。傷跡周辺の組織に突っ張り感がある場合、上半身を伸ばしたり、ひねったりする際に違和感が生じることがあります。

特に、身体を後ろに反らす動作では腹部の組織も伸ばされるため、手術痕周辺の状態が動かしやすさに関係する場合があります。ただし、腹部に手術痕があるからといって、腰の動きが制限されるとは限りません。

また、帝王切開などの腹部手術後には、皮膚表面とは別に腹腔内の癒着が生じることもあります。こうした深部の癒着は、表面の傷跡を触るだけで判断できるものではないため、区別して考える必要があります。

股関節や膝関節の手術の場合

股関節の手術後には、関節の動きや筋力、周辺組織の状態などによって、立位や歩行時の身体の使い方が変化する場合があります。手術痕周辺に突っ張り感がある場合には、その状態も動作を確認する際の一つの要素になります。

股関節は骨盤や腰部と協調して動いているため、股関節の動きに制限がある場合、腰や骨盤の運動にも変化が生じることがあります。ただし、その変化が腰痛に関係しているかどうかは、個別に確認する必要があります。

膝関節の手術後も同様です。膝の曲げ伸ばしが十分に行えない場合、立ち上がりや歩行時の身体の使い方が変わることがありますが、原因には関節の状態や筋力、痛みなど複数の要素が関係します。

腰椎の手術の場合

腰椎の手術後には、手術痕周辺の突っ張り感や感覚の変化が残る場合があります。また、手術内容によっては、腰椎の可動域や身体の動かし方そのものが変化することもあります。

そのため、腰椎手術を受けた経験がある方では、手術痕周辺の組織だけでなく、どのような手術を受けたのか、現在どのような動作で痛みが生じるのかを確認することが重要です。

手術痕の場所によって影響が考えられる動作は異なりますが、同じ手術を受けた方でも身体の状態は一人ひとり違います。

5.手術から何年も経過していても腰痛に関係する?

過去の腹部手術から年月が経過し、現在の身体の動かしやすさを確認する女性を描いたイラスト

手術から年月が経過していても、傷跡周辺の突っ張り感が残る場合があります。

手術を受けたのが何年も前であれば、現在の身体には関係がないと考える方もいるかもしれません。しかし、手術痕は皮膚の表面が閉じた後も、時間をかけて組織の再構築が進んでいきます。

その過程で瘢痕組織は成熟していきますが、元の組織と完全に同じ状態になるとは限りません。そのため、手術から長い年月が経過していても、傷跡周辺に硬さや突っ張り感、感覚の変化が残っている場合があります。

例えば、10年以上前に腹部手術を受けた方が、身体を伸ばした際に傷跡周辺の引っ張られるような感覚を覚えることもあります。ただし、長期間経過した手術痕が現在の腰痛に関係しているかどうかは、傷跡の状態だけでは判断できません。

過去の手術歴も現在の身体を知る手がかりになる

腰痛について考える際には、現在どのような動作で痛みが生じるのか、いつから症状が続いているのかを確認することが大切です。そのうえで、過去の手術歴や身体の状態の変化も確認することで、動きにくさの背景を考える材料が増えます。

一方、手術痕が残っていても、痛みや動作制限がなく、日常生活に支障がない方も多くいます。過去に手術を受けたという理由だけで、現在の腰痛との関係を疑う必要はありません。

手術から何年経過しているかよりも、現在の身体がどのように動いているかを確認することが大切です。

また、長年続く腰痛には、身体活動の変化や筋力、関節の状態、睡眠なども関係します。過去の手術歴を一つの情報として捉えながら、現在の身体の状態を総合的に確認していくことが重要になります。

6.手術痕への施術で腰痛が軽減することはある?

整体院で手術痕周辺の組織に穏やかな施術を行い、施術後に上半身を反らす動作を確認するイラスト

手術痕周辺への施術後は、身体の動かしやすさや痛みの変化を確認することが大切です。

手術痕周辺の組織に硬さや動きにくさがある場合、その部分に対する施術によって、痛みや身体の動かしやすさに変化が生じることがあります。

手術後の瘢痕に対する徒手的な施術では、傷跡周辺の痛みや可動性などに改善がみられる場合があります。また、腹部の手術痕への施術後に、慢性的な腰痛が軽減したという報告もあります。

ただし、手術痕への施術が、他の部位への徒手的な介入よりも優れているとまでは明らかになっていません。また、施術によって実際に癒着が剥がれたことや、それが腰痛軽減の直接的な理由であることも確認されているわけではありません。

施術による変化と、癒着が解消することは同じではない

ここで大切なのは、施術後に身体が動かしやすくなったことと、癒着そのものが取り除かれたことは同じではないという点です。

例えば、手術痕周辺への施術後に突っ張り感が軽減し、身体を反らしやすくなる場合があります。しかし、その変化には組織の柔軟性だけでなく、痛みの感じ方や筋肉の緊張など、さまざまな要素が関係している可能性があります。

そのため、施術によって身体の動きや痛みが変化した場合でも、それだけで手術痕の癒着が腰痛の原因だったと判断することはできません。

また、手術痕への施術は、誰にでも同じように行えるものではありません。術後間もない傷や炎症がある部位などでは、直接的な刺激を避ける必要があり、手術内容や組織の状態によっても対応は異なります。

重要なのは、手術痕を無理にほぐすことではなく、現在の身体の状態に合った方法で、動きや痛みの変化を確認していくことです。

7.手術痕の癒着と腰痛|当院が大切にしていること

整体院での身体全体の動作確認と、自宅で無理なくセルフケアを続ける女性を描いたイラスト

身体の状態を整えることに加え、頻度・時間・負荷を調整しながらセルフケアを続けることが大切です。

手術痕だけでなく身体全体の動きを確認する

大分駅前整体院では、腰痛のある部位だけを確認するのではなく、腰・骨盤・股関節・膝・足首など、身体全体の動きを確認することを大切にしています。

例えば、身体を前に曲げる、後ろに反らす、左右にひねるといった動作です。また、立ち上がりや歩行など、日常生活の中で腰痛が生じる動作についても確認します。

過去に手術を受けた経験がある方では、手術部位や手術からの経過などを確認し、必要に応じて手術痕周辺の組織の状態にも目を向けます。

ただし、手術痕周辺に硬さがあることだけで、腰痛との関係を判断するわけではありません。実際に身体を動かしたときに、どのような制限や痛みが生じるのかを確認することを重視しています。

必要に応じて手術痕周辺への矯正も行う

当院では、手術痕周辺の組織に動きにくさがあると考えられる場合、必要に応じて、その部分の柔軟性や滑走性の改善を目的とした矯正を行っています。

これは、癒着を強い力で剥がすような施術ではありません。手術からの経過や傷跡の状態を確認しながら、周辺組織の動きに働きかけることを目的としています。

実際に、手術痕周辺への施術を行った後に、身体を反らしやすくなったり、股関節などの動きが良くなったりするケースがあります。また、それに伴って腰痛が軽減することも、当院では経験しています。

もちろん、すべての方に同じような変化が生じるわけではありません。また、施術後に症状が軽減したとしても、それだけで癒着が腰痛の原因だったと確定することはできません。

そのため、当院では施術前後で同じ動作を確認し、身体の動きや痛みがどのように変化したのかを大切にしています。

施術で整えることと、その状態を維持すること

もう一つ、当院が大切にしているのが、施術によって身体の状態を整えることと、日常生活の中でその状態を維持していくことは、どちらも重要だという考え方です。

施術によって身体が動かしやすくなったとしても、それだけで日常生活に必要な身体機能が十分に維持されるとは限りません。普段の生活で身体を動かす機会が少なかったり、同じ姿勢が長時間続いたりする場合には、活動量や身体の使い方についても見直す必要があります。

ただし、身体のためだからといって、急に長時間のウォーキングを始めたり、強いストレッチを繰り返したりすればよいわけではありません。現在の身体の状態に合わない運動は、かえって痛みや不調につながる場合もあります。

無理なく続けられる頻度・時間・負荷を考える

当院では、セルフケアを考える際に、今の生活の中で無理なく取り入れられる頻度・時間・負荷を設定することを重視しています。

例えば、まとまった運動時間を確保することが難しい方であれば、1回5分程度の軽い運動から始める方法もあります。身体の状態によっては、短い時間でもこまめに立ち上がったり、無理のない範囲で歩いたりすることが、活動量を維持するきっかけになります。

大切なのは、最初から多くのことを行うのではなく、現在の身体に合った方法を選ぶことです。運動の頻度や時間、負荷は、その方の年齢だけでなく、痛みの状態や体力、これまでの活動量、健康状態なども考慮して調整する必要があります。

また、手術歴がある方では、手術内容によって避けるべき動作や運動が異なる場合もあります。特に術後の運動について制限がある場合には、その指示を優先することが大切です。

すぐに変化を感じなくても、続けることに意味がある

セルフケアを始めると、数日で身体が軽くなったり、痛みが減ったりすることを期待する方もいると思います。しかし、身体の機能や体力の変化には時間がかかることがあり、すぐに効果を実感できるとは限りません。

特に、長い間運動する習慣がなかった方や、慢性的な痛みが続いている方では、身体の状態に合わせて少しずつ活動量を増やしていくことが重要になります。最初は大きな変化を感じなくても、無理なく続けられる方法を積み重ねることで、日常生活の動作や体力に変化が現れる場合があります。

もちろん、痛みが強くなる場合や、身体の状態に合っていないと感じる場合には、同じ方法を無理に続ける必要はありません。現在の状態に合わせて内容を調整しながら、継続できる方法を見つけていくことが大切です。

健康のためのセルフケアは、短期間で結果を求めることよりも、今の身体に合った方法を無理なく続けられることが重要だと当院では考えています。

また、身体の回復を考えるうえでは、運動だけでなく睡眠時間を十分に確保することも欠かせません。日中に適度に身体を動かし、夜は必要な睡眠時間を確保するという基本的な生活習慣も、身体の状態を維持していくうえで大切な要素です。

当院では、痛みがある状態を改善するための施術だけでなく、痛みが落ち着いた後も身体を良い状態に保てるよう、日常生活での身体の使い方や継続的なケアについても大切にしています。


まとめ|過去の手術痕も身体の動きを考える一つの要素

手術後には、傷ついた組織が修復される過程で瘢痕組織が形成されます。その際、周辺組織との滑走性が低下したり、瘢痕拘縮によって突っ張り感が生じたりする場合があります。

こうした変化があると、身体を曲げる、伸ばす、ひねるといった動作が行いにくくなることがあります。また、痛みや突っ張り感を避けることで身体の使い方が変化し、腰痛に関係する可能性も考えられます。

ただし、手術痕の癒着が必ず腰痛の原因になるわけではありません。腰痛にはさまざまな要因が関係するため、過去の手術歴だけでなく、現在の身体がどのように動いているのかを確認することが重要です。

大分駅前整体院では、腰痛のある部位だけでなく、腰・骨盤・股関節・膝・足首など、身体全体の動きを確認しています。必要に応じて手術痕周辺の組織にも働きかけながら、施術前後の動きや痛みの変化を確認しています。

そして、施術によって身体の状態を整えることと同じように、その状態を日常生活の中で維持していくことも大切にしています。

今の身体に合った頻度・時間・負荷で、無理なく続けられるセルフケアを積み重ねること。それが、これから先も身体を動かし続けるための大切な取り組みだと考えています。

過去に手術を受けた経験があり、腰痛や身体の動かしにくさが気になっている方は、手術痕周辺の状態も含めて、現在の身体全体の動きに目を向けてみてはいかがでしょうか。

執筆者

  • 慢性症状専門の整体師 河野貴彦
  • 柔道整復師免許証

慢性症状専門の整体師 河野貴彦

東京・神奈川・大分で7年間整骨院にて研修して、延べ23755人の施術実績。研修時代から慢性症状の改善に力を注ぎ、整形外科や整骨院に通っても症状の改善しない方の力になりたいという思いから大分駅前整体院を立ち上げる。

経歴
2012年3月 日体柔整専門学校 卒業
2012年4月 柔道整復師免許 取得
2018年4月 大分駅前整体院 開業