変形性股関節症, 変形性膝関節症, 脊柱管狭窄症, 腰椎ヘルニア, 腰痛

年齢とともに痛みが治りにくくなるのはなぜ?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
年齢とともに痛みが治りにくくなるのはなぜ?

昔より腰痛や関節の痛みが長引くと感じていませんか?

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「年齢とともに痛みが治りにくくなるのはなぜ?」という内容になります。

「若い頃は腰が痛くなっても、数日すれば自然と良くなっていた」「以前は少し休めば落ち着いていた膝や股関節の痛みが、最近はなかなか治まらない」。このように、以前と比べて身体の回復に時間がかかるようになったと感じていませんか。

特に40〜50代以降になると、腰痛を繰り返したり、股関節や膝の痛みが長引いたりすることがあります。病院で変形性関節症や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などを指摘され、「もう年齢のせいだから仕方がないのだろうか」と考える方もいらっしゃいます。

しかし、痛みが長引く理由は、単純に年齢を重ねたことだけでは説明できません。

私たちの身体では、年齢とともに細胞の修復機能やエネルギー代謝、筋肉、血液循環などにさまざまな変化が起こります。さらに、骨や関節の変形、糖尿病などの基礎疾患、睡眠や活動量の変化が重なることで、以前とは回復の経過が異なる場合もあります。

一方で、身体の組織が修復されることと、痛みが軽くなること、以前のように動けるようになることは、必ずしも同じではありません。痛みが続いていても、すべての組織が傷み続けているとは限らず、反対に痛みが軽くなっても身体の機能が十分に回復していない場合があります。

当院では、年齢だけで回復を判断するのではなく、身体の中で起きている変化と、現在の身体の動きや生活習慣を合わせて考えることが大切だと考えています。今回は、痛みが長引く背景にどのような要因が関係するのか、そして今の身体に対して何ができるのかを詳しくお伝えします。

1.年齢とともに身体の回復力はどう変わる?

年齢による身体の回復機能の変化を比較し、細胞の修復・ミトコンドリアによるエネルギー代謝・筋肉の維持を説明するイラスト

加齢に伴い、細胞の修復やエネルギー代謝、筋肉の維持に関わる働きにも変化が生じます。

身体を修復する細胞の働きにも変化が起こる

私たちの身体は、日常生活の中で負担を受けながら、傷んだ組織を修復し、状態を維持する働きを繰り返しています。筋肉や腱などの組織も、身体を動かすことで負荷を受け、その後の休息や栄養補給などを通じて回復していきます。

しかし、年齢を重ねると、細胞の働きや組織の修復に関わる機能が少しずつ変化します。例えば、筋肉の修復に関わる細胞の働きや、身体の組織を維持するためのタンパク質の合成などにも、加齢による影響がみられることがわかっています。

こうした変化によって、以前と同じ負担を受けても、身体が元の状態に戻るまでの経過が異なる場合があります。ただし、すべての人が同じように機能低下するわけではなく、普段の活動量や健康状態によっても違いが生じます。

代謝とミトコンドリアの関係

身体の回復を考えるうえで、もう一つ重要なのがエネルギー代謝です。私たちは食事から得た栄養を利用し、筋肉を動かしたり、細胞の働きを維持したりするためのエネルギーをつくっています。

その中心的な役割を担っているのが、細胞の中にある「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは、筋肉の活動だけでなく、身体のさまざまな機能を維持するために必要なエネルギーを生み出しています。

加齢に伴い、ミトコンドリアの働きや、エネルギーを効率よく利用する仕組みに変化が起こることがあります。ただし、ミトコンドリアの機能が低下したから腰痛が治らない、という単純な関係ではありません。

大切なのは、身体の回復には一つの機能だけでなく、細胞の修復、エネルギー代謝、栄養状態など、複数の働きが関係しているということです。

2.炎症や血液循環は身体の回復にどう関係する?

組織への負担から炎症・修復反応、組織の再構築までの流れと、血液循環による酸素や栄養の供給を示すイラスト

炎症は組織を修復するためにも必要な反応であり、血液循環は酸素や栄養の供給を支えています。

炎症は身体を修復するためにも必要な反応

「炎症」という言葉を聞くと、身体にとって悪いものという印象を持つ方も多いと思います。しかし、炎症は本来、傷んだ組織を修復するために必要な身体の反応でもあります。

例えば、筋肉や靱帯などが損傷すると、その部分では炎症反応が起こり、傷んだ組織の処理や修復に関わる細胞が働き始めます。その後、新しい組織がつくられ、時間をかけて状態が整えられていきます。

ところが、年齢を重ねると、炎症を調節する働きにも変化が起こることがあります。特に、身体の中で弱い炎症反応が持続する「慢性的な低度炎症」は、加齢に伴う身体機能の変化と関係するものとして知られています。

ただし、慢性的な炎症があるから必ず痛みが続くわけではありません。また、痛みが長引いているからといって、組織の炎症がずっと続いているとも限らないため、両者を分けて考える必要があります。

血液循環は組織の維持や修復を支える

身体の組織を維持し、修復するためには、血液によって酸素や栄養が届けられることも重要です。筋肉や関節の周囲にある組織も、血液循環によって必要な物質を受け取りながら、その働きを維持しています。

加齢に伴う血管機能の変化や、糖尿病などによる血管への影響は、組織の健康状態に関係する場合があります。また、身体を動かす機会が少なくなると、筋肉の働きや活動時の循環にも変化が生じます。

当院でも、身体の動きと血液循環の関係を大切に考えています。ただし、血液循環を良くすればすべての痛みが改善するわけではなく、痛みの原因や組織の状態に合わせた対応が必要です。

そのため、単に筋肉をほぐすことだけでなく、関節がどの程度動くのか、日常生活で身体をどのように使っているのかを確認することも重要になります。

3.骨や関節の変形があると痛みは治りにくくなる?

変形性股関節症・変形性膝関節症・椎体圧迫骨折後の骨格の変化と、歩行や立ち上がり、姿勢への影響を比較したイラスト

骨や関節の形状変化は身体の動きに影響する場合がありますが、変形の程度と痛みの強さは必ずしも一致しません。

変形性股関節症・変形性膝関節症の場合

年齢を重ねるにつれて、骨や関節にも構造的な変化が起こることがあります。代表的なものが、変形性股関節症や変形性膝関節症です。

これらの疾患では、関節軟骨や骨などに変化が生じ、関節の動く範囲が狭くなったり、動作によって痛みが出たりする場合があります。特に、歩く、立ち上がる、階段を上り下りするといった動作で、以前との違いを感じる方も少なくありません。

例えば、股関節の動きが小さくなると、歩行中に骨盤や腰の動き方が変化することがあります。また、膝の曲げ伸ばしがしにくくなると、立ち上がる際に股関節や足首の使い方が変わる場合もあります。

このように、関節の変形だけでなく、変形に伴う可動域の制限や筋力低下、身体の使い方の変化が重なることも、症状や日常生活への負担を考えるうえで重要です。

ただし、関節に変形があるからといって、必ず痛みが出るわけではありません。画像で変形が確認されても痛みが少ない方がいる一方、変形の程度だけでは説明できない痛みを感じる方もいらっしゃいます。

圧迫骨折が治った後の腰痛

椎体圧迫骨折の既往がある方も、骨折が治癒した後の身体の状態を考える必要があります。骨折によって背骨の形状が変化すると、姿勢や身体の動かし方に影響が残る場合があるためです。

例えば、背中が丸くなりやすくなったり、立っていると腰が疲れやすくなったりすることがあります。また、骨折後に活動量が減少していた場合には、背中や下半身の筋力低下が重なっている可能性もあります。

ただし、過去に圧迫骨折を経験している方の腰痛が、すべて以前の骨折によるものとは限りません。骨粗鬆症がある場合には新たな骨折が起こることもあるため、急に強い痛みが出た場合などは医療機関での確認が必要です。

骨の形状が元に戻ることと、痛みや身体の動きが改善することは別の問題です。 変形が残っていても、適切な治療や運動によって身体機能の改善を目指せる場合があります。

4.ヘルニアや脊柱管狭窄症などの形状変化も関係する?

腰椎椎間板ヘルニアによる椎間板の突出と、腰部脊柱管狭窄症による神経の通り道の狭小化を比較したイラスト

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症では形状変化や症状の出方が異なり、画像所見だけでなく実際の症状も重要です。

椎間板ヘルニアによる神経への影響

腰椎椎間板ヘルニアでは、背骨の間にある椎間板の一部が突出し、神経への圧迫や炎症などによって腰や脚に症状が出る場合があります。腰痛だけでなく、お尻から脚にかけての痛みやしびれを伴うこともあります。

ただし、画像検査でヘルニアが確認されても、必ず症状が出るわけではありません。また、突出した椎間板の一部が時間の経過とともに自然に小さくなる場合もあり、形状の変化と症状の経過は必ずしも一致しません。

そのため、昔ヘルニアと診断された方が再び腰痛を感じた場合でも、以前と同じ原因で痛みが出ているとは限らないのです。

脊柱管狭窄症では立つ・歩く動作にも注目

腰部脊柱管狭窄症では、神経の通り道が狭くなることで、立っているときや歩いているときに脚の痛みやしびれが出る場合があります。しばらく座ったり、前かがみになったりすると症状が軽くなることも特徴の一つです。

こうした症状があると、歩く距離が短くなり、外出する機会が減ってしまう方もいらっしゃいます。その結果、筋力や持久力が低下し、以前より歩くこと自体が大変になる場合もあります。

つまり、神経の通り道の形状変化だけでなく、症状によって活動量が減り、身体機能が低下することも、日常生活への復帰を難しくする要因になり得ます。

ただし、ヘルニアや脊柱管狭窄症では神経の状態を確認することが重要です。脚の筋力低下が進む場合や、排尿・排便の異常が新たに出た場合などは、速やかな医療機関での評価が必要になります。

5.糖尿病などの基礎疾患も回復に影響する?

糖尿病が血管・末梢神経・組織の修復に与える可能性のある影響を、3つの視点から説明するイラスト

糖尿病は血管や神経、組織の修復に影響する場合があり、血糖の状態や合併症によって個人差があります。

糖尿病と血管・神経・組織修復の関係

身体の回復に時間がかかる理由を考える際、見落としたくないのが基礎疾患の影響です。特に糖尿病は、血管や神経、組織の修復に関わる重要な病気の一つです。

糖尿病では、血糖値が高い状態が長期間続くことで、細い血管や神経などに障害が生じる場合があります。また、血糖の状態によっては免疫機能や組織の修復にも影響し、傷が治りにくくなることが知られています。

ただし、糖尿病がある方の腰痛や膝痛が、必ず長引くというわけではありません。血糖の管理状況や合併症の有無、現在の身体機能などによっても状態は異なります。

また、糖尿病性神経障害によって足先のしびれや感覚の低下が生じることがあります。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経症状と似ている場合もあるため、症状の原因を自己判断しないことが大切です。

骨粗鬆症やその他の病気による影響

骨粗鬆症では骨の強度が低下し、比較的小さな負担でも骨折する可能性があります。特に椎体圧迫骨折の既往がある方では、現在の腰痛が以前の骨折後の変化によるものなのか、新たな問題が起きているのかを確認する必要があります。

そのほか、血管の病気や慢性腎臓病、炎症性の病気なども、身体の健康状態や活動量に影響する場合があります。また、服用している薬によって眠気やふらつきが生じ、日常生活での動きに影響することもあります。

痛みが長引く背景には、痛む場所とは直接関係がないと思っていた病気や健康状態が関係している場合もあります。

そのため、身体の回復を考える際には、筋肉や関節の状態だけでなく、基礎疾患や服薬状況なども含めて確認することが重要です。

6.痛みが長引くのは身体の修復が遅いからだけ?

組織の修復・痛みの改善・身体機能の回復という3つの違いを、筋肉の修復や日常動作のイラストで説明した画像

組織が修復されること、痛みが軽くなること、身体の動きが回復することは、必ずしも同じ速度で進みません。

組織の修復と痛みの改善は同じではない

ここまで、細胞の修復機能や関節の変形、基礎疾患について説明してきました。しかし、痛みが長引く理由は、身体の組織が修復されていないことだけではありません。

例えば、筋肉や靱帯などの損傷が修復されても、痛みが残る場合があります。一方で、関節の変形や椎間板の形状変化が残っていても、痛みが軽くなり、日常生活を問題なく送れるようになる方もいらっしゃいます。

これは、痛みが組織の状態だけで決まるものではないためです。痛みを感じる神経系の働きや、睡眠、疲労、心理的な負担なども、症状の経過に関係することがあります。

痛みの改善と身体機能の回復にも違いがある

もう一つ知っておきたいのが、痛みが軽くなることと、身体の動きが回復することの違いです。例えば、腰痛が落ち着いても、長期間身体を動かしていなければ、筋力や持久力が低下している場合があります。

膝の痛みが軽くなっても、階段の上り下りに不安が残っていたり、股関節の痛みが落ち着いても、以前より歩幅が小さくなっていたりすることもあります。

つまり、「組織の修復」「痛みの改善」「身体機能の回復」は、それぞれ関係しながらも、必ずしも同じ速度で進むわけではありません。

そのため、痛みが軽くなったかどうかだけでなく、以前より立ち上がりやすくなったか、歩ける距離が変わったか、日常生活での動きがどう変化したかにも目を向けることが大切です。

7.睡眠・運動・栄養・活動量も回復に関係する

軽い運動・短時間のウォーキング・バランスの良い食事・睡眠を通じて、無理なくセルフケアを継続する生活習慣のイラスト

運動・食事・睡眠を整え、今の身体に合った時間・頻度・負荷でセルフケアを継続することが大切です。

同じ年齢でも身体の状態には個人差がある

同じ60代でも、毎日身体を動かしている方と、長時間座って過ごすことが多い方では、筋力や持久力、関節の動きなどに違いがみられる場合があります。これは、年齢だけでなく、それまでの生活習慣や健康状態が身体機能に関係しているためです。

特に、痛みがあるからといって身体を動かさない期間が長くなると、筋力や持久力が低下することがあります。その結果、以前は問題なくできていた動作でも疲れやすくなり、日常生活での負担が大きく感じられる場合があります。

一方で、痛みを我慢して運動量を増やせばよいというわけでもありません。関節の状態や基礎疾患によって適切な運動量は異なるため、現在の身体に合った方法を考える必要があります。

睡眠と栄養も身体を支える大切な要素

睡眠は、身体の健康を維持するうえで欠かせない要素です。睡眠の質が低下すると、疲労感が残りやすくなったり、痛みを感じやすくなったりする場合があります。

また、食事量が少なく、必要なエネルギーやタンパク質が不足していると、筋肉量や身体機能の維持に影響することがあります。特に活動量が減っている方では、運動だけでなく栄養状態にも目を向けることが大切です。

ただし、睡眠や食事を改善すれば、すべての痛みが早く治るというものではありません。身体の回復を支える条件として、運動・食事・睡眠を無理のない範囲で整えていくことが重要です。

すぐに変化を感じなくても、続けられることが大切

当院がセルフケアで特に大切にしているのは、今の生活の中で無理なく続けられる頻度・時間・負荷を設定することです。

例えば、運動不足を感じている方が、急に毎日30分のウォーキングを始めると、膝や股関節に負担がかかる場合があります。一方、現在の体力に合わせて5〜10分程度から始めたり、短い時間に分けて身体を動かしたりする方法であれば、継続しやすくなる方もいらっしゃいます。

ただし、5〜10分という時間がすべての方に適しているわけではありません。痛みの状態や基礎疾患、運動後の反応などを確認しながら、必要に応じて時間や負荷を調整することが大切です。

また、身体の状態によっては、取り組みを始めてもすぐに変化を感じられない場合があります。筋力や持久力、日常生活での動きやすさなどは、一定期間継続する中で少しずつ変化していくこともあるためです。

大切なのは、短期間で大きな変化を求めることではなく、今の身体に必要なことを、無理のない方法で積み重ねていくことです。

ただし、症状が悪化している場合まで同じ方法を続ける必要はありません。痛みや身体の反応を確認しながら、取り組み方を見直すことも継続の一部だと考えています。

8.年齢だけで判断しない|整体でできることと身体の確認

腰・骨盤・股関節・膝・足首の動作確認と、整体・医療機関の役割、継続的なセルフケアの大切さを説明するイラスト

年齢や病名だけで判断せず、現在の身体の動きを確認し、必要な対応と無理なく続けられるセルフケアを考えることが大切です。

痛む場所だけでなく身体全体の動きを確認する

腰痛や股関節痛、膝痛などが長引いている場合、痛む場所だけを確認しても、現在の身体の状態を十分に把握できないことがあります。

例えば、変形性膝関節症の方では、膝の曲げ伸ばしだけでなく、股関節や足首の動き、立ち上がる際の身体の使い方なども関係します。また、腰痛の方でも、股関節や骨盤、背中などの動きが日常生活での負担に影響している場合があります。

当院では、こうした身体全体のつながりを考えながら、施術前後に関節の可動域や動作を確認しています。痛みの変化だけでなく、身体がどのように動いているのかを把握し、現在の状態に合った対応を考えることを大切にしています。

整体で対応できることと医療機関で確認すること

整体施術では、筋肉や関節の動き、身体の使い方などに着目し、日常生活での動きやすさを支えることを目指します。変形性股関節症や変形性膝関節症、腰痛などがある方でも、状態に応じて身体機能の面から対応できる場合があります。

ただし、整体によって骨の変形を元に戻したり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の形状そのものを改善したりすることはできません。また、糖尿病や骨粗鬆症などの基礎疾患については、医療機関での適切な管理や治療が必要です。

特に、圧迫骨折が疑われる痛みや、進行する神経症状などがある場合には、整体よりも医療機関での評価を優先する必要があります。原因がはっきりしない痛みが続く場合にも、年齢による変化と決めつけず、必要な検査や診察を受けることが大切です。

今の身体に合った取り組みを継続する

当院では、施術によって一時的に身体の動きが変化することだけでなく、その後の日常生活をどのように過ごすかも重要だと考えています。

例えば、施術後に股関節や膝の動きが良くなったとしても、普段の活動量が極端に少なければ、筋力や持久力の維持には別の取り組みが必要になる場合があります。また、運動量が多すぎる方では、負担を調整することが必要になることもあります。

そのため、現在の身体の状態を確認しながら、日常生活に取り入れられる運動や身体の使い方を考えていきます。特別な運動を長時間行うことだけがセルフケアではなく、普段の生活の中で少しずつ身体を動かすことも大切です。

健康を維持するためのセルフケアは、一度頑張って終わるものではなく、自分の身体や生活に合わせて続けていくものだと当院は考えています。

年齢や基礎疾患によって身体の変化には個人差があるため、同じ運動をしても効果を感じるまでの時間は異なります。それでも、現在の身体に合った取り組みを継続することは、これからの身体機能や日常生活を支えるうえで重要な意味を持っています。

まとめ|痛みが治りにくい理由は年齢だけではない

年齢を重ねると、細胞の修復機能やエネルギー代謝、筋肉、血管機能など、身体のさまざまな働きに変化が起こります。さらに、関節の変形や椎間板の形状変化、糖尿病などの基礎疾患、睡眠や活動量の変化が重なることで、以前とは痛みや身体機能の回復経過が異なる場合があります。

しかし、年齢を重ねたからといって、すべての身体機能が改善しなくなるわけではありません。 関節の変形や過去の病気があっても、適切な治療や運動、生活習慣の見直しによって、痛みや日常生活での動きやすさが改善する可能性はあります。

大切なのは、以前の身体と比較して無理をすることでも、年齢だけを理由に諦めることでもありません。現在の身体がどのような状態にあるのかを知り、必要な医療的管理を受けながら、今の生活の中で続けられる取り組みを見つけることです。

すぐに大きな変化を感じられなくても、身体の状態に合った運動や生活習慣を少しずつ積み重ねていくことには意味があります。一方で、症状が悪化する場合には無理に継続せず、原因や取り組み方を見直すことも必要です。

当院では、身体の状態を確認し、その方に合った方法を無理なく継続していくことが、これからの健康を考えるうえで特に大切だと考えています。

「昔より治りにくくなった」と感じたときこそ、年齢という一つの理由だけで判断せず、今の身体に何が起きているのかを見直すきっかけにしていただければと思います。

執筆者

  • 慢性症状専門の整体師 河野貴彦
  • 柔道整復師免許証

慢性症状専門の整体師 河野貴彦

東京・神奈川・大分で7年間整骨院にて研修して、延べ23755人の施術実績。研修時代から慢性症状の改善に力を注ぎ、整形外科や整骨院に通っても症状の改善しない方の力になりたいという思いから大分駅前整体院を立ち上げる。

経歴
2012年3月 日体柔整専門学校 卒業
2012年4月 柔道整復師免許 取得
2018年4月 大分駅前整体院 開業