腰椎ヘルニア

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昔のヘルニアが再び痛い?悪化の原因と整体

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昔のヘルニアが再び痛い?悪化の原因と整体

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「昔のヘルニアが再び痛い?悪化の原因と整体」という内容になります。

「10年前に腰椎椎間板ヘルニアと診断されたけれど、手術をせずに痛みが落ち着いた」

「それから何年も普通に生活できていたのに、最近また腰やお尻が痛くなってきた」

「以前のヘルニアが悪化したのだろうか。このまま痛みが強くなれば、今度こそ手術が必要になるのでは?」

このような不安を感じていませんか?

腰椎椎間板ヘルニアと診断された経験がある方にとって、以前と似た痛みが現れると、どうしても当時のことを思い出してしまうものです。特に、強い痛みや足のしびれで仕事や日常生活に支障が出た経験があれば、再び同じ状態になるのではないかと心配になるでしょう。

しかし、何年も前にヘルニアと診断されたからといって、現在の腰痛も必ず同じヘルニアが原因とは限りません。

もう一つ考えていただきたいのが、ヘルニアと診断された当時から現在までの時間の経過です。

例えば、10年前は身体を動かす仕事をしていた方が、現在は座り仕事中心になっているかもしれません。以前より歩く機会が減ったり、運動不足になったり、体重や健康状態が変化したりしていることも考えられます。

つまり、痛みが落ち着いていた数年間にも、身体の状態や生活環境は少しずつ変化している可能性があるのです。

今回は、腰椎椎間板ヘルニアの自然経過や腰痛の再発、身体活動、保存療法などに関する研究を参考に、昔と現在の身体の違いについてお話しします。

また、手術を受けずに症状が落ち着いていた方が、最近になって再び痛みを感じるようになった場合、何を確認する必要があるのか、整体でお手伝いできることも含めて説明していきます。

1.昔のヘルニアは今も同じ状態なのでしょうか?

10年前に腰椎椎間板ヘルニアと診断された女性と現在の椎間板の状態を比較し、ヘルニアの突出が小さくなる場合や残る場合を説明するイラスト

昔のヘルニアが現在も同じ状態とは限りません。時間の経過による変化を理解することが大切です。

手術をしなくても症状が落ち着くことはある

腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板の一部が突出し、周囲の神経を刺激したり圧迫したりすることで、腰やお尻、足などに痛みやしびれが現れることがある病気です。

ただし、ヘルニアと診断された方が、すべて手術を受けるわけではありません。症状や神経の状態によっては、薬やリハビリなどの保存療法を受けながら経過をみることもあります。

実際に、手術を受けずに痛みやしびれが軽くなり、その後は長期間、日常生活を送れている方もいらっしゃいます。

また、突出した椎間板の一部が、時間の経過とともに小さくなる場合があることも知られています。そのため、10年前に確認されたヘルニアが、現在も当時と同じ形や大きさで残っているとは限らないのです。

一方で、ヘルニアが残っている場合や、新たな椎間板の変化が起こっている場合もあります。現在の状態を画像などで確認していなければ、以前のヘルニアがどう変化したのかを判断することはできません。

昔の診断名だけでは現在の痛みは分からない

例えば、10年前に腰椎椎間板ヘルニアと診断され、当時はお尻から足にかけて強い痛みがあった方を考えてみましょう。

その後、足の痛みやしびれが落ち着き、何年間も大きな問題なく生活していました。しかし最近になって、長時間座った後や立ち上がるときに腰が痛くなるようになったとします。

この場合、以前のヘルニアが関係している可能性はありますが、腰の筋肉や関節、股関節など、別の問題が関係していることも考えられます。

大切なのは、昔の診断を無視することでも、すべてを昔のヘルニアのせいにすることでもありません。

過去の診断を参考にしながら、現在どこが痛むのか、どのような動作で痛みが出るのか、以前と違う症状がないかを確認することが重要です。

2.痛みが落ち着いていた数年間に身体はどう変わった?

45歳でヘルニアと診断され、50歳で症状が安定し、55歳で再び腰痛を感じるまでの10年間の身体と生活の変化を示したイラスト

ヘルニアの痛みが落ち着いていた期間にも、身体の状態や生活環境は少しずつ変化している可能性があります。

症状が安定していることと、身体が変化しないことは違う

今回、特に考えていただきたいのが、ヘルニアと診断されてから現在までの時間です。

例えば、45歳のときにヘルニアと診断された方が、薬やリハビリなどによって症状が落ち着き、50歳頃には腰のことをほとんど気にせず生活できていたとします。そして55歳になった現在、再び腰痛が強くなってきたという経過です。

この場合、45歳のときのヘルニアと55歳の現在の痛みだけを比較してしまいがちですが、その間の10年間に身体や生活がどう変わったのかも重要な情報になります。

ここで知っていただきたいのは、「症状が安定している」という状態についてです。

手術を受けずに痛みやしびれが落ち着き、仕事や家事ができるようになったことは、十分に意味のある回復です。ただし、症状が落ち着いたからといって、その後も筋力や体力、生活環境が変化しないわけではありません。

また、症状が落ち着いた方に、必ず身体の問題が残っているという意味でもありません。

なお、治療による大きな改善が見込めなくなった状態を指す「症状固定」と、日常生活で症状が安定している状態は異なります。今回お話ししているのは、主に保存療法によって症状が軽くなり、その後は比較的安定した生活を送れていた状態です。

痛みがない間にも生活は変化している

45歳の頃は、毎日仕事で歩き回り、休日には買い物や外出を楽しんでいた方が、55歳になった現在はどうでしょうか。

仕事の内容が変わり、座る時間が増えているかもしれません。車で移動する機会が多くなり、以前ほど歩かなくなっていることもあるでしょう。

また、仕事や家事が忙しくなり、運動する時間や身体を休める時間が減っている場合もあります。

こうした変化は、必ずしも腰痛の原因になるわけではありません。しかし、現在の身体機能や痛みの出方を考えるうえでは、見逃せない情報です。

昔のヘルニアだけでなく、症状が落ち着いていた期間に何が変わったのかを振り返ることが、今の身体を理解する手がかりになります。

3.10年前と現在では身体に加わる負担が違う

10年前と現在の仕事、歩く量、生活環境、身体の状態を比較し、腰痛に関係する可能性のある生活の変化を説明するイラスト

仕事や活動量、生活環境の変化によって、身体に加わる負担の種類や頻度も変わる場合があります。

仕事の変化によって負担の種類も変わる

以前は立ち仕事が中心だったのに、現在はデスクワークが増えたという方もいらっしゃるでしょう。

反対に、昔は座って仕事をすることが多かったものの、現在は人手不足などによって重い物を運んだり、立ったりしゃがんだりする機会が増えた方もいるかもしれません。

このように、仕事の変化によって身体に加わる負担の種類や頻度は変わります。

長時間同じ姿勢で過ごすことがつらい方もいれば、繰り返し身体を動かすことで痛みが強くなる方もいます。どのような負担が関係するかは人によって異なるため、単純に座り仕事が悪い、立ち仕事が悪いとは判断できません。

重要なのは、昔と現在で身体の使い方や休憩の取り方がどのように変化したのかを確認することです。

動く量が減ると身体の機能も変化する

例えば、以前は毎日仕事で8,000歩ほど歩いていた方が、現在は車移動や座り仕事が中心となり、3,000歩程度しか歩かなくなっていたとします。

これはあくまで一例ですが、長期間にわたって身体を動かす機会が減ると、筋力や持久力などが変化する可能性があります。

また、昔ヘルニアで強い痛みを経験した方の中には、「また腰を痛めたくない」という思いから、無意識に身体を動かす機会を減らしている方もいるかもしれません。

もちろん、運動量が少ないことだけで腰痛が起こるわけではありませんし、運動を増やせば必ず改善するというものでもありません。

ただ、以前より活動量が減っている場合には、現在の体力や筋力に合った身体の使い方を考える必要があります。

生活環境や健康状態の変化も見逃せない

仕事だけでなく、家庭での生活も変化します。子どもの成長や親の介護、家事の負担、睡眠時間の変化など、40〜60代では生活環境が大きく変わることも珍しくありません。

さらに、体重や筋力、持病、服用している薬など、健康状態が以前と異なっている場合もあります。腰痛や足のしびれには、腰椎以外の病気が関係することもあるため、こうした変化を確認することも大切です。

10年前と同じように生活しているつもりでも、身体を取り巻く条件まで同じとは限らないのです。

4.以前は平気だった動作が最近つらくなるのはなぜ?

10年前は自然に椅子から立ち上がれていた女性が、現在は腰に痛みを感じる様子と、筋力・股関節の動き・活動量の確認ポイントを示したイラスト

以前は問題なかった動作でも、現在の筋力や身体の動き、生活環境によってつらく感じる場合があります。

同じ動作でも現在の身体機能は違うかもしれない

例えば、10年前も現在も、毎日30分ほど歩いている方がいたとします。

歩く時間は同じでも、その間に筋力や持久力、股関節の動きなどが変化している可能性があります。また、歩く速さや休憩の回数が以前と違っている場合もあるでしょう。

そのため、同じ時間だけ歩いていても、現在は以前より疲れやすくなったり、腰や足に違和感を感じたりすることがあります。

立ち上がりや階段の上り下りについても同様です。以前は何も考えずにできていた動作が、最近は腰をかばいながら行うようになったという方もいらっしゃいます。

ただし、身体の動き方が変わったことが、必ず痛みの原因になっているとは限りません。痛みがあるために動き方が変化している場合もあります。

だからこそ、痛みが出ている場所だけでなく、現在どのように身体を動かしているのかを確認することが重要になります。

負担と回復のバランスも変化する

身体は、仕事や家事、運動などで負荷を受けながら生活しています。そして、休息や睡眠を取り、日々の活動を続ける中で、その負荷に対応しています。

しかし、仕事が忙しくなって休む時間が減ったり、普段あまり身体を動かしていない状態から急に活動量が増えたりすると、痛みが出やすくなる場合があります。

例えば、普段は座り仕事が中心の方が、休日に長時間の庭仕事や大掃除をした後、腰痛が強くなったという経験はないでしょうか。こうした場合も、身体への負荷だけでなく、睡眠や体調、普段の活動量などを含めて考えることが大切です。

以前は問題なくできていたことでも、現在の身体や生活の状態によっては、同じように対応できない場合があります。

ただし、痛みが強くなったことが、そのままヘルニアの悪化を意味するわけではありません。

5.最近の痛みはヘルニアの悪化?血流や健康状態との関係

昔ヘルニアと診断された女性の現在の腰痛について、腰椎や神経、筋肉や関節、血管の問題と、医療機関への受診が必要な症状を説明するイラスト

最近の腰痛や足のしびれは、昔のヘルニアだけが原因とは限りません。症状に応じた確認が必要です。

痛みが強くなった理由を一つに決めつけない

何年も前にヘルニアと診断された方が、最近また腰痛を感じるようになると、「ヘルニアが再発した」と考えるかもしれません。

しかし、腰痛が強くなったことと、椎間板の突出が大きくなったことは同じではありません。

新たなヘルニアや神経への刺激が関係している可能性もあれば、腰の関節や筋肉、股関節など、別の問題が関係している場合もあります。

さらに、50〜60代以降では、腰部脊柱管狭窄症など、以前とは異なる病気が症状に関係していることも考えられます。

そのため、現在の痛みが昔のヘルニアによるものなのか、別の問題が起こっているのかについては、必要に応じて整形外科で確認することが重要です。

血流の問題も同じように考えてよい?

身体の血流について気になる方もいらっしゃると思います。

筋肉の血流は身体活動などによって変化しますが、血流が悪いから昔のヘルニアが再び痛み始めたと、単純に説明することはできません。また、足の痛みやしびれには、神経だけでなく血管の病気が関係する場合もあります。

例えば、歩くとふくらはぎなどが痛くなり、休むと楽になる症状は、腰の神経の問題だけでなく、足の血流が不足する病気でも起こることがあります。

このような症状がある場合には、昔のヘルニアと決めつけず、医療機関で原因を確認することが大切です。

整体の前に医療機関で確認したい症状

特に注意したいのは、以前より足のしびれが強くなっている場合や、足に力が入りにくくなっている場合です。つま先や足首が上がりにくい、歩くと足がもつれるなどの変化がある場合には、速やかに医療機関で評価を受けてください。

また、尿が出にくい、尿や便を漏らす、股の間の感覚が鈍いといった症状が新たに現れた場合は、緊急の医療評価が必要です。昔ヘルニアと診断された経験があっても、最近強くなった痛みを自己判断だけで済ませないことが重要です。

医療機関で現在の状態を確認し、保存的な対応が適切と判断された場合には、身体機能や生活動作を見直すことも選択肢になります。

6.昔のヘルニアによる腰痛に整体でできること

昔ヘルニアと診断された方に対し、整体院で現在の身体の動きを確認し、手技や運動、立ち上がりなどの日常動作を見直す流れを示したイラスト

整体では昔の診断名だけでなく、現在の身体機能や生活動作を確認し、状態に応じたケアを考えます。

昔の診断ではなく現在の身体を確認する

大分駅前整体院では、以前ヘルニアと診断された経験がある方についても、昔の診断名だけで身体の状態を判断しないことを大切にしています。

現在どのような症状があるのか、どのような動作で困っているのか、仕事や生活環境が以前とどう変わったのかを確認します。そのうえで、腰だけでなく股関節や体幹、必要に応じて膝や足首などの動きも含め、身体全体の状態をみていきます。

例えば、長時間座った後に立ち上がると腰が痛い方であれば、股関節の動きや立ち上がり方、普段の座位時間などを確認します。また、歩くと腰がつらくなる方では、歩行時の身体の動きや筋力、持久力なども確認することがあります。

これは、股関節や骨盤の状態がヘルニアの原因だと決めつけるためではありません。現在の身体機能や生活動作の中に、見直せる部分がないかを確認するためです。

身体のバランスと動きを見直すことで変化する場合もある

ここで、以前ヘルニアと診断された経験がある50代の方を想定してみましょう。

10年ほど前に腰から足にかけて強い痛みがあり、整形外科でヘルニアと診断されました。当時は薬やリハビリなどで症状が落ち着き、その後は大きな問題なく生活できていました。

ところが、数年前から仕事で座る時間が増え、運動する機会も少なくなりました。

最近は長時間座った後に腰が痛くなり、立ち上がるときにも腰をかばうようになっています。

このような方が医療機関で現在の症状を確認し、保存的な対応が適切と判断された場合、整体ではどのようなことが考えられるでしょうか。

まず、股関節や体幹の動き、立ち上がりや歩行など、現在の身体機能を確認します。その結果に応じて、手技によるケアに加え、無理のない運動や生活動作の見直しを組み合わせていきます。

例えば、股関節の動きが制限されている場合には、その状態に応じたケアや運動を検討します。また、身体を動かすことへの不安が強い場合には、無理のない範囲から少しずつ活動を増やす方法を考えます。

こうした取り組みによって、立ち上がりや歩行が楽になったり、日常生活で感じる痛みが軽くなったりする方もいます。ただし、これは説明のための一例であり、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。

6〜10回前後の施術で変化を感じる方もいる

当院では、腰痛などの症状に対して、身体の状態を確認しながら施術を重ねる中で、6回前後から10回前後の施術で痛みや日常生活の動作に改善を感じる方もいらっしゃいます。

ただし、これは当院でみられる経過の一例であり、腰椎椎間板ヘルニアの診断歴があるすべての方に当てはまるものではありません。

痛みの原因や症状の強さ、神経の状態、生活環境などによって経過は異なり、必要な施術回数を一律に決めることはできません。

また、整体によって突出した椎間板そのものを元の位置に戻せるわけではありません。

当院が重視しているのは、身体のバランスや動きを確認し、現在の状態に合わせて日常生活での負担や動作のしやすさを見直していくことです。

ここでいう身体のバランスとは、骨盤や背骨の形を無理に整えるという意味ではありません。腰や股関節、体幹などが日常生活の動作にどのように関わっているかを確認し、必要に応じて身体機能を高めていくという考え方です。

その結果、以前より身体を動かしやすくなったり、痛みへの不安が軽くなったりする可能性があります。症状が強い場合や神経の問題が疑われる場合には、整体だけで対応しようとせず、医療機関との連携を大切にしています。

7.昔のヘルニアより今の身体を確認することが大切

過去のヘルニア診断から症状の安定、生活環境の変化、最近の腰痛、現在の身体機能の確認までを5段階で示したイラスト

昔のヘルニアだけで判断せず、症状が落ち着いていた期間の変化も振り返り、今の身体に合った対応を考えましょう。

10年前と現在の身体を比べてみてください

ここまでお読みいただいた方は、一度、ご自身の10年前と現在の生活を振り返ってみてください。

ヘルニアと診断された頃と比べて、歩く時間は減っていないでしょうか。仕事の内容が変わり、座る時間や同じ姿勢で過ごす時間が増えていないでしょうか。

また、以前は問題なくできていた立ち上がりや長時間の運転、階段の上り下りなどが、最近つらくなっていないでしょうか。

こうした変化があるからといって、それが必ず腰痛の原因になっているわけではありません。しかし、昔と現在の身体や生活の違いを知ることは、今の症状に対して何ができるのかを考えるきっかけになります。

痛みが落ち着いていたことにも意味がある

以前ヘルニアと診断され、手術を受けずに症状が落ち着いたことは、決して無意味な経過ではありません。

その後、何年間も仕事や家事を続けられていたのであれば、それは当時の症状が改善し、日常生活を送れる状態になっていたということです。

ただし、その状態が何年先までも変わらないとは限りません。仕事や生活環境、身体活動、健康状態などが変化すれば、以前とは異なる痛みや身体の不調が現れる場合もあります。

そのときに大切なのは、昔のヘルニアが悪くなったと決めつけることでも、年齢のせいだから仕方がないと諦めることでもありません。まずは現在の症状を適切に確認し、そのうえで身体機能や生活動作に対してできることを考えていく必要があります。

大分駅前整体院が大切にしていること

当院では、腰痛や股関節痛、膝の痛みなどに対して、痛みのある場所だけでなく、身体全体の動きや日常生活での身体の使い方を確認することを大切にしています。

特に、何年も前にヘルニアと診断された経験がある方の場合には、当時の症状だけでなく、その後どのような生活を送り、現在どのような動作で困っているのかを丁寧に確認します。

身体の状態によっては、手技によるケアや運動、生活動作の見直しなどを組み合わせることで、痛みや身体機能の改善につながる可能性があります。

一方で、最近になって痛みやしびれが強くなった場合には、新たな神経の問題などが関係している可能性もあるため、医療機関での評価が重要です。

当院が目指しているのは、昔のヘルニアを治すことではなく、現在の身体の状態を理解し、これからの生活を少しでも楽に送れるようにお手伝いすることです。

「昔はヘルニアと言われたけれど、最近また腰が痛くなってきた」

「病院で確認したものの、今の身体をどう動かせばよいのか分からない」

「以前より立ち上がりや歩行がつらくなり、身体の動きを見直したい」

このようなお悩みがある方は、現在の症状に応じて医療機関で必要な確認を受けたうえで、大分駅前整体院にもご相談ください。昔の診断名だけでは分からない、今の身体の状態を一緒に確認していきましょう。

今よりも悪くなる前に、現在の身体と生活を見直すこと。

それが、これからも安心して立つ・歩く・動くための大切な第一歩になると、当院では考えています。

坐骨神経痛, 脊柱管狭窄症, 腰椎ヘルニア

坐骨神経痛でブロック注射が効かなかったのはなぜ?ヘルニア・脊柱管狭窄症で考えたいこと

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坐骨神経痛でブロック注射が効かなかったのはなぜ?ヘルニア・脊柱管狭窄症で考えたいこと

「坐骨神経痛がつらくて病院でブロック注射を受けたけれど、思ったほど変わらなかった」
「注射をした直後は少し楽だったけれど、しばらくするとまたお尻から足が痛くなってきた」
「腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と言われているから、注射が効かなければもう手術しかないのだろうか」

このような不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか?

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「坐骨神経痛でブロック注射が効かなかったのはなぜ?ヘルニア・脊柱管狭窄症で考えたいこと」という内容になります。

坐骨神経痛に対して行われるブロック注射には、神経周囲の炎症や痛みを抑えることで症状を軽減させる目的があります。実際、ブロック注射によって大きく症状が軽くなる方もいます。

一方で、すべての坐骨神経痛に同じような効果が出るわけではありません。特に腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症と、腰部脊柱管狭窄症による症状では、ブロック注射に期待できる効果にも違いがあります。

また、「注射が効かなかったから身体の歪みが原因」と単純に決めつけることもできません。

ただし、MRIに映っているヘルニアや脊柱管の狭さだけで現在の痛みや歩きにくさがすべて決まっているとは限らず、股関節や腰の動き、筋力、姿勢、歩き方などの身体機能を別の視点から確認することで、症状が軽くなる方がいるのも事実です。

今回は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による坐骨神経痛でブロック注射をしたものの十分な効果を感じられなかった方に向けて、なぜそのようなことが起こるのか、そして次にどのような点を確認するとよいのかを分かりやすくお伝えします。

1.坐骨神経痛でブロック注射が効かないことはある?

坐骨神経痛のブロック注射は効果に個人差があり、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など原因によって反応が異なることを示した図

坐骨神経痛へのブロック注射は、症状が大きく軽減する人もいれば、変化が少ない人もいます。効かなかったからといって、もう改善しないとは限りません。

まず知っておいていただきたいのは、ブロック注射が十分に効かなかったからといって、特別珍しいことではないということです。

坐骨神経痛という言葉は病名そのものではなく、お尻から太もも、ふくらはぎ、足にかけて痛みやしびれなどが現れる状態を表します。その背景には、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根への刺激、腰部脊柱管狭窄症、椎間孔の狭窄など、さまざまな状態があります。

これまでに行われた多くの研究をまとめた報告では、腰から脚にかけての神経痛に対する硬膜外ステロイド注射は、3か月以内の短期的な痛みや機能障害を軽減する可能性があるとされています。一方で、6か月以上にわたって痛みを減らす効果については十分な証拠がありませんでした。

つまり、ブロック注射は決して意味のない治療ではありませんが、

「注射をすれば坐骨神経痛が必ずなくなる」
「一度注射をすれば長期間その状態が続く」

というものでもありません。

さらに治療効果を予測した研究では、注射後に十分な改善へ至らない患者さんも一定数存在し、特に神経根の圧迫や脊柱管の狭窄が強いケースでは反応が悪くなる可能性が報告されています。

大切なのは、ブロック注射が効かなかったときに、

「もう治らない」
「注射が効かなかったから原因は別の場所にある」

とすぐ結論づけるのではなく、何が坐骨神経痛に影響しているのかを改めて整理することです。

2.腰椎椎間板ヘルニアでブロック注射が効かなかった場合

腰椎椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫状態とブロック注射への反応の違い、ヘルニアが自然に小さくなる経過を示した図

腰椎椎間板ヘルニアでは、神経への圧迫状態などによってブロック注射への反応が異なることがあります。また、注射が効かなかったからといって、ヘルニアが今後変化しないとは限りません。

腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の一部が後方へ突出・脱出することで神経根が刺激され、お尻から脚にかけて痛みやしびれが現れることがあります。

こうした神経根症に対しては、ブロック注射による短期的な疼痛軽減効果が比較的認められています。多くの研究をまとめた報告でも、腰椎を中心とした神経根症では短期的な疼痛改善が期待できると評価されています。

では、なぜ効かない方がいるのでしょうか。

神経への圧迫の状態によって反応が違う

坐骨神経痛に対する経椎間孔硬膜外ステロイド注射の治療成績を調べた研究では、神経根への圧迫が軽いケースほど治療成績がよい傾向が報告されています。

逆に考えれば、ヘルニアによる圧迫が非常に強い場合には、炎症を抑えることだけでは症状が十分に変化しない可能性があります。ただし、ここでも「ヘルニアが大きいから絶対に効かない」訳ではありません。

腰椎椎間板ヘルニアには自然に小さくなるものもあります。

2023年の報告では、保存療法中に画像上のヘルニアが自然退縮する確率は、その形態によって大きく異なり、遊離したタイプや脱出したタイプほど自然退縮しやすい傾向が示されています。

さらに2024年の報告では、保存療法を受けた2,233人をまとめると、椎間板ヘルニアの自然吸収は全体で約70%に認められ、特に脱出・遊離型で高い割合でした。

ただしこれは「整体でヘルニアを元に戻せる」という意味ではありません。ヘルニアそのものには自然経過があり、症状の変化も画像だけでは説明できない部分があるということです。

そのため、ブロック注射が効かなかったからといって、すぐに「もう改善しない」と考える必要はありません。

痛みに悩む方からすれば「1秒でも早く何とかしたい」と思うと思いますが、そもそもが難しい症状ですし、それなりの経過を要するものになります。

3.脊柱管狭窄症でブロック注射が効かなかった場合

腰部脊柱管狭窄症で歩くと脚が痛む状態と脊柱管の狭窄、ブロック注射で狭窄そのものが元に戻るわけではないことを示した図

腰部脊柱管狭窄症では、ブロック注射で炎症や痛みを抑えても、狭くなった脊柱管そのものを元に戻しているわけではありません。狭窄の程度によっては症状が十分に変わらないこともあります。

腰部脊柱管狭窄症では少し事情が異なります。

脊柱管や神経の通り道が狭くなり、立っている時間が長くなると脚が痛む、歩いているうちにしびれや重さが増して休みたくなる、といった症状がみられることがあります。

そして、脊柱管狭窄症では、ブロック注射の「痛みを減らす効果」は神経根症ほどはっきりしていません。

これまでの研究をまとめた報告では、腰部脊柱管狭窄症に対する硬膜外ステロイド注射について、短期的・長期的な機能障害を改善する可能性はあるものの、短期的な痛みそのものについては明確な改善が認められず、長期的な疼痛改善についても十分な証拠がありませんでした。

そのため、「脊柱管狭窄症でブロック注射を受けたけれど脚の痛みがあまり変わらなかった」という経過は、必ずしも不思議なことではありません。

狭窄が強いほど注射だけでは変わりにくい可能性

さらに、ブロック注射の効果を予測した研究では、重度の脊柱管狭窄がある人よりも軽度の狭窄がある人の方が治療に反応しやすい傾向が報告されています。

神経周囲に強い構造的な狭窄がある場合、薬によって炎症を抑えたとしても、神経が置かれている環境そのものを注射で変えているわけではないためです。そしてこれは整体についても同じです。

当院で行う施術によって、狭くなった脊柱管そのものを元の広さに戻しているわけで、骨の変形や脊柱管の構造を手で広げているわけでもありません。

この点を曖昧にせず理解していただいた上で、それでも身体機能という別の部分から症状を見直す意味があります。それは上述した神経が置かれている環境にあります。

症状が出る体勢では、そのほかの体勢より腰部脊柱管が圧迫されている環境にあり、体の歪みを整えることで症状が出る体勢でも圧迫が強くならないように体のバランスを変えていくという目的で施術を行っていっます。

4.MRIでヘルニアや狭窄があると痛みの原因はすべてそこ?

坐骨神経痛ではMRIによるヘルニアや脊柱管狭窄の確認に加え、関節の動きや筋力、姿勢、歩き方など身体機能の評価も大切であることを示した図

MRIはヘルニアや脊柱管の狭さを確認する大切な検査ですが、画像上の状態と痛みや歩きにくさが完全に一致するとは限りません。実際の身体機能も併せて確認することが大切です。

「MRIで神経が圧迫されているのだから、それが全部の原因なのでは?」そう思われるかもしれません。もちろん、ヘルニアや狭窄による神経への刺激は重要です。

しかし、MRIで確認される構造的な変化と、本人が感じる痛み・動きにくさ・歩ける距離は完全には一致しません。

近年の研究をまとめた報告では、腰椎の神経の通り道が狭くなっている程度と痛みにはある程度の関連がみられたものの、機能障害や歩行能力との関連は弱く、MRIだけでは症状の重さを十分に説明できないとまとめられています。

これは、「MRIは意味がない」ということではなく、MRIは神経の圧迫状態、ヘルニア、狭窄などを確認する非常に重要な検査です。ただし、画像を見ることと、実際に身体がどう動いているかを見ることは別の評価だということです。

たとえば同じ程度の脊柱管狭窄があったとしても、ある方は長く歩けるのに、別の方は数分歩いただけで脚がつらくなることがあります。

だからこそ当院では、病院での診断を否定するのではなく、その診断を踏まえた上で、腰や股関節がどの程度動いているのか、左右で身体の使い方が違っていないか、立ったときにどこへ体重をかけているのか、歩くときに一部分へ負担が集中していないか、といった「身体機能」も一緒に確認していくことが大切だと考えています。

5.坐骨神経痛と「身体の歪み」は本当に関係する?

坐骨神経痛で考える身体の歪みを、骨のずれではなく関節の動き、体重のかけ方、姿勢、歩き方など身体の使い方の偏りとして示した図

当院でいう「身体の歪み」は、骨が大きくずれているという意味ではありません。関節の動きや体重のかけ方、姿勢、歩き方など、身体の使い方の偏りも含めて確認します。

ここで当院でよくお伝えする「身体の歪み」という視点について説明します。

まず、ブロック注射が効かなかった原因が身体の歪みだった、と決めつけることはできません。「身体の歪み」という言葉自体も医学的に統一された一つの診断名ではありません。

当院でいう身体の歪みとは、骨が物理的に大きくずれているという意味ではなく、関節の動きに左右差がある、片側へ体重をかけやすい、股関節が十分に動かず腰が代わりに動いている、歩くときに片脚へ負担が集中しているなど、身体の使い方や動きの偏りを含めた表現です。

痛む場所と負担がかかっている場所は同じとは限らない

たとえば右脚に坐骨神経痛がある方が、必ず右側だけに問題を抱えているとは限りません。

左股関節が十分に動かないことで右脚へ体重をかける時間が増えている場合もあれば、背中や骨盤周囲の動きが少ないため腰椎周囲に負担が集中している場合もあります。

こうした身体機能の違いはMRIだけでは分かりません。

だからといって、「その歪みこそが坐骨神経痛の本当の原因です」という話でもありません。ヘルニアや狭窄という構造的な要因に加えて、身体の動きや負担のかかり方も症状に影響している可能性があるため、両方を見る必要があるという考え方です。

この区別は非常に大切です。

6.ヘルニアや狭窄が残っていても整体や運動で軽くなる人がいる理由

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が残っていても、整体や運動で関節の動きや筋力、歩き方を整えることで症状が軽くなる人がいることを示した図

整体でヘルニアを押し戻したり、狭くなった脊柱管を広げたりするわけではありません。それでも身体機能を整えることで、歩きやすさや症状が変化する人はいます。

では、脊柱管の狭窄やヘルニアが残っているのに、なぜ施術や運動によって症状が軽くなる方がいるのでしょうか。

一つのヒントになるのが、腰部脊柱管狭窄症に対する保存療法の研究です。2019年に259人を対象として行われたランダム化比較試験では、医療的ケア、グループ運動、徒手療法と個別運動を組み合わせた治療が比較されました。

その結果、徒手療法と個別運動を組み合わせたグループでは、2か月後に症状・身体機能・歩行能力で良好な反応を示した人の割合が高く、特に歩行能力が30%以上改善した人は65.3%でした。ただし6か月後にはグループ間の差は認められなくなっています。

ここで重要なのは、この研究が脊柱管そのものを広げた研究ではないということです。

行われたのは、腰部や股関節への徒手療法、ストレッチ、筋力トレーニング、神経モビライゼーション、安定化運動などでした。

つまり、構造的な狭窄を取り除かなくても、身体機能を改善することで歩きやすさや症状が変わる人がいることを示しています。腰椎椎間板ヘルニアについても同じような考え方ができます。

2025年の系統的レビューでは、腰椎椎間板ヘルニアに対する運動療法について、痛みや機能障害などの改善が報告されています。

さらに、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根痛に対する保存療法をまとめた2025年の報告でも、比較的質の高い研究のうち複数で理学療法が下肢の神経根痛を軽減する方向の結果を示しています。ただし研究数や質には限界があり、「この方法なら誰でも改善する」と言える段階ではありません。

そのため当院でも、

「整体でヘルニアを引っ込めます」
「整体で脊柱管を広げます」

とは考えていません。

そうではなく、動きにくくなっている股関節や腰、身体の使い方、筋力、歩き方などを確認し、現在の身体でできるだけ負担が集中しにくい状態をつくっていくことを目的とします。

実際にそのような部分を見直すことで、「立っていられる時間が長くなった」「以前より歩けるようになった」「お尻から脚にかけての痛みが軽くなった」という方はいらっしゃいます。

ただし、これはヘルニアや狭窄そのものが元通りになったことを意味するものではありません。

7.ブロック注射が効かなかったとき、整体を受ける前に確認してほしいこと

坐骨神経痛でブロック注射が効かなかった後に、医療機関で再評価すべき症状と整体で確認する身体機能を分けて示した判断フロー図

ブロック注射後も坐骨神経痛が残る場合は、まず医療機関で再評価すべき状態かを確認することが大切です。すぐ手術ではない場合には、関節の動きや筋力、姿勢、歩き方など身体機能を確認する視点もあります。

坐骨神経痛でブロック注射をしたけれど十分に効かなかった。そのようなときに、「次は整体しかない」と考える必要もありません。まず大切なのは、現在の症状が整体を検討できる状態なのか、それとも病院で再評価した方がよい状態なのかを分けることです。

腰椎椎間板ヘルニアでは、重い神経障害がなければ、すぐに手術をするのではなく、まず保存療法で経過を見ることが一般的です。一方で、排尿や排便の異常、足の筋力低下が進んでいるなど、神経の障害が強く疑われる場合には医療機関での早めの評価が必要です。

特に、以前より足に力が入りにくくなっている、つまずきが急に増えた、足首や足の指が持ち上げにくい、排尿・排便の異常が出ている、股の間の感覚がおかしいなどの変化がある場合には、整体を優先せず医療機関へ相談してください。

「注射が効かなかった後に何を見るか」という新しい視点

一方、病院で検査を受け、

「すぐに手術をする状態ではない」
「経過を見ましょう」

と言われているものの、痛みやしびれ、歩きにくさが残っている場合には、身体機能を確認してみる価値があります。

ブロック注射が効かなかったという結果だけから、「もう良くならない」と考える必要はありません。同時に、「注射が効かなかったのは身体が歪んでいるから」と決めつける必要もありません。

ヘルニアや脊柱管狭窄という構造的な問題、神経への圧迫状態、炎症、症状の経過、そして股関節や腰の動き、筋力、姿勢、歩き方といった身体機能。これらを分けて考えることが大切です。

当院では、病院で診断されたヘルニアや脊柱管狭窄症を否定するのではなく、病院で確認する「構造」と、整体で確認する「身体機能」を分けて考えます。

狭くなった脊柱管そのものを整体で広げたり、強く飛び出したヘルニアを手で元に戻したりすることはできません。その一方で、構造的な変化が残っていても、身体の動きや負担のかかり方を見直すことで症状が軽くなる方がいることも、非手術療法の研究から示されています。

坐骨神経痛でブロック注射を受けたけれど思うように変わらず、「このまま付き合うしかないのだろうか」「まだ手術ではないと言われたけれど、何をしたらよいか分からない」と悩んでいる方は、画像上の診断だけでなく、今の身体がどのように動いているのかという視点から一度確認してみてください。

しかし、これらの問題を確認して施術をするとなっても、上述したようにそもそもが難しい症状です。数回施術を続けて変化があるか判断するのではなく、1か月~3か月の範囲で経過を要する場合も非常に多いです。

時間は要するものですが、今すぐ痛みが消えないと生活に支障が出るという場合以外は一度整体での候補に入れてみてはいかがでしょうか?

ここまで読まれて気になる方、もしかしたらと思う節がある方は一度当院へご相談ください!

腰椎ヘルニア, 腰痛

椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る方へ|痛みが残る原因について解説

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椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る方へ|痛みが残る原因について解説

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。

今回は「椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る方へ|痛みが残る原因について解説」という内容で、実際に当院に来院される方からも相談の多い内容のため記事にまとめました。

椎間板ヘルニアの手術を受けたのに、腰やお尻、足に痛みが残っていると、「手術は本当に成功したのだろうか」「またヘルニアが出ているのではないか」と不安になる方は少なくありません。

しかし、手術後に痛みが残るからといって、必ずしも再発しているとは限りません。手術で飛び出したヘルニアを取り除き、神経への強い圧迫が解除されていても、腰に負担がかかり続ける体の使い方が残っていると、痛みが続くことがあります。

特に、手術前から長い期間腰をかばっていた方は、腰だけでなく骨盤、股関節、お尻、太もも、足首の動きまで硬くなっていることがあります。その状態のまま日常生活に戻ると、ヘルニアそのものは改善していても、腰まわりに負担が集まり続け、痛みが残りやすくなります。

この記事では、椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る原因について、再発だけに焦点を当てるのではなく、神経の回復、筋肉のこわばり、姿勢や動きのクセ、腰への負担の残り方という視点からわかりやすく解説します。

1. 椎間板ヘルニアの手術後も痛みが残るのは珍しいことではありません

椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る理由を、術前術後の腰椎図解と女性の腰痛姿勢で説明する画像

手術でヘルニアが取り除かれても、腰への負担や体のかばい方が残ると、痛みが続くことがあります。

椎間板ヘルニアの手術は、飛び出した椎間板によって神経が強く圧迫されている場合に、その圧迫を取り除く目的で行われます。つまり、手術によって「神経を圧迫していた原因」を取り除くことが大きな目的です。

ただし、手術をした瞬間に、神経や筋肉、関節、体の使い方まで一気に元通りになるわけではありません。ヘルニアは取り除かれていても、手術前から続いていた腰への負担や体のかばい方が残っていると、痛みが続くことがあります。

手術前に強い痛みがあった方ほど、無意識に腰を守るような動きになります。歩幅が狭くなったり、腰を反らさないようにしたり、股関節を使わずに腰だけで動いたりすることがあります。このような動きは、痛みが強い時期には体を守る反応ですが、術後も残り続けると腰に負担をかける原因になります。

また、痛みが残っている場所も人によって違います。腰そのものが痛い方もいれば、お尻から太ももにかけて痛みが残る方もいます。しびれが少し残る方もいますが、この記事では特に「痛み」に焦点を当てて説明していきます。

手術後の痛み=再発とは限らない

椎間板ヘルニア手術後に痛みが残ると、多くの方がまず再発を心配します。もちろん、痛みが急激に強くなっている場合や、術前と同じような足の強い痛みが戻ってきた場合は、経過を確認することも大切です。

しかし、再発ではなく、腰に負担がかかり続けていることで痛みが残っているケースもあります。手術でヘルニアが取り除かれていても、腰を支える筋肉が硬いまま、骨盤や股関節の動きが悪いまま、日常生活の姿勢が変わらないままであれば、腰まわりには負担が残ります。

そのため、術後の痛みを考える時は、「ヘルニアがあるかないか」だけでなく、「腰に負担が集まる体の使い方が残っていないか」を見ることが大切です。

2. 手術でヘルニアを取り除いても、神経の回復には時間がかかります

椎間板ヘルニア手術後に神経の圧迫が取れても回復に時間がかかることを示す腰椎断面図

神経への圧迫が軽くなっても、神経の過敏さや回復途中の反応により、痛みやしびれが残ることがあります。

椎間板ヘルニアでは、飛び出した椎間板が神経を圧迫することで、腰やお尻、足に痛みやしびれが出ることがあります。手術によって神経への圧迫が取り除かれると、痛みがすぐに軽くなる方もいます。

一方で、神経が長い期間圧迫されていた場合、圧迫が解除されても神経の興奮や過敏な状態がすぐには落ち着かないことがあります。神経はとても繊細な組織であり、圧迫がなくなったあとも回復に時間がかかることがあります。

特に、術前から痛みが強かった方、足のしびれが長く続いていた方、筋力低下があった方は、神経が敏感になっている可能性があります。その場合、手術後も一定期間、痛みや違和感が残ることがあります。

痛みとしびれは回復の仕方が違う

痛みとしびれは似ているようで、回復の仕方が異なります。痛みは神経の圧迫が取れることで比較的早く変化することがありますが、しびれは神経の回復に時間がかかるため、長く残ることがあります。

ただし、今回のテーマで大切なのは、痛みが残っている場合でも、それがすべて神経の問題とは限らないということです。神経の回復途中の痛みもあれば、腰まわりの筋肉や関節に負担が残って起こる痛みもあります。

たとえば、手術後に画像上では神経の圧迫が改善していても、腰を動かした時、立ち上がった時、歩いた後、長時間座った後に痛みが出る場合は、神経だけでなく、筋肉や関節、姿勢の影響も考える必要があります。

3. 手術前からの「かばう動き」が残ると、腰に負担がかかり続けます

椎間板ヘルニア手術後に腰をかばう動きが残り、腰への負担が集まりやすくなることを示す動作図解

痛みを避けるためのかばう動きが術後も残ると、股関節や骨盤が使えず、腰に負担が集まりやすくなります。

椎間板ヘルニアの痛みが強い時期は、体は自然と痛みを避ける動きをします。腰を反らさないようにする、片側に体重を逃がす、歩幅を小さくする、立ち上がる時に手を強く使うなど、無意識のうちに腰を守ろうとします。

このようなかばう動きは、痛みが強い時期には必要な反応です。しかし、手術後もその動きが残ると、腰の一部だけに負担が集まりやすくなります。ヘルニアは改善していても、腰をかばうクセが残っていると、腰まわりの筋肉や関節に負担がかかり続けます。

特に多いのが、股関節を使えずに腰で動いてしまうパターンです。本来、立ち上がる、歩く、階段を上る、物を拾うといった動作では、腰だけでなく股関節や骨盤、膝、足首が連動して動きます。しかし、手術前の痛みで動きが小さくなっていた方は、術後も股関節や骨盤の動きが戻らず、腰ばかりに負担がかかることがあります。

「痛みが怖い」ことで動きが硬くなる

手術後は、「また痛くなったらどうしよう」という不安から、体を必要以上に固めてしまう方もいます。腰を守ろうとしてお腹や背中に力を入れ続けると、腰まわりの筋肉が緊張し、血流が悪くなり、重だるさや痛みにつながることがあります。

また、体を固めたまま歩くと、股関節や足首の動きが小さくなります。その結果、歩くたびに腰で衝撃を受けるようになり、術後の痛みが長引く原因になることがあります。

つまり、手術後の痛みを考える時は、痛みを避けるために身についた動き方が、今も腰に負担をかけていないかを見ることが大切です。

4. 筋肉のこわばりや血流低下も、術後の痛みを長引かせる原因になります

椎間板ヘルニア手術後の痛みが筋肉のこわばりや血流低下で長引く仕組みを示す背面筋肉図解

腰だけでなく、お尻や股関節まわりの筋肉が硬くなると、血流が悪くなり術後の痛みが長引きやすくなります。

椎間板ヘルニアの手術後に痛みが残る原因として、筋肉のこわばりも見逃せません。手術前から痛みが続いていた方は、腰まわり、お尻、太もも裏、股関節まわりの筋肉が緊張していることが多くあります。

筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、疲労物質がたまりやすくなります。その状態で立つ、歩く、座る、階段を上るといった動作を続けると、腰やお尻に重だるさや痛みが出やすくなります。手術で神経の圧迫が取れていても、筋肉のこわばりが残っていると痛みは続くことがあります。

特に、腰を支える脊柱起立筋、お尻の大殿筋や中殿筋、股関節の深い筋肉、太ももの裏側の筋肉が硬くなると、骨盤の動きが制限されます。骨盤がうまく動かないと、腰椎に負担が集中しやすくなります。

安静にしすぎることも痛みの原因になる

術後は一定期間、無理を避けることが大切です。しかし、必要以上に安静にしすぎると、筋力や柔軟性が低下し、体の動きがさらに硬くなることがあります。

特に、座っている時間が長くなると、股関節の前側やお尻の筋肉が硬くなりやすくなります。その状態で立ち上がると、骨盤がスムーズに起き上がらず、腰に負担がかかります。

そのため、術後の痛みを長引かせないためには、無理のない範囲で少しずつ体を動かし、腰だけでなく股関節や骨盤の動きを取り戻していくことが重要です。

5. 画像上の異常と痛みは必ず一致するわけではありません

MRIで大きな異常がなくても日常動作や筋肉のこわばりで腰痛が残ることを説明する医学図解

MRIなどの画像で強い圧迫が見られなくても、座る・立つ・歩く動作の負担により痛みが残ることがあります。

椎間板ヘルニア手術後に痛みが残っていると、「まだ画像に何か問題があるのではないか」「ヘルニアが完全に治っていないのではないか」と不安になる方は多いと思います。

もちろん、画像検査は体の状態を確認するうえで大切な情報です。手術後の経過を確認する際にも、MRIやレントゲンなどの画像は重要な判断材料になります。しかし、画像上の状態と実際に感じている痛みは、必ずしも完全に一致するわけではありません。

手術でヘルニアが取り除かれ、神経への強い圧迫が改善していても、腰を動かした時に痛い、長く座ると痛い、歩くと腰やお尻が重くなる、立ち上がる時に痛いという症状が残ることがあります。これは、画像に写るヘルニアそのものだけでなく、腰にかかる負担、筋肉の緊張、関節の硬さ、姿勢や動作のクセが関係している可能性があります。

痛みは「画像」だけでなく「動き」の中で出る

痛みは、じっとしている状態だけで決まるものではありません。実際の生活では、座る、立つ、歩く、階段を上る、車に乗り降りする、荷物を持つなど、さまざまな動作の中で腰に負担がかかります。

画像では神経の圧迫が改善していても、立ち上がる時に股関節がうまく使えていなければ、腰を丸めたり反らしたりして代償することになります。歩く時に骨盤や足首の動きが硬ければ、地面からの衝撃を腰で受けやすくなります。長時間座る姿勢が崩れていれば、椎間板や腰まわりの筋肉に負担がかかり続けます。

つまり、手術後の痛みは「画像に写る異常」だけでなく、「日常生活の動きの中で腰にどのような負担がかかっているか」を見ることが大切です。

ヘルニアがなくても、腰に負担が集まれば痛みは出る

手術によってヘルニアが取り除かれている場合でも、腰に負担がかかり続けていれば痛みは出ます。これは、ヘルニアが再発しているという意味ではなく、腰まわりの筋肉や関節、靭帯、神経の周辺組織に負担が残っているということです。

特に、手術前から痛みを避けるために体を固めていた方は、術後も腰を中心に動くクセが残りやすくなります。股関節や骨盤が十分に動かないまま日常生活に戻ると、本来は全身で分散するはずの負担が腰に集まり、痛みが残りやすくなります。

そのため、「画像では大きな問題がないのに痛い」という状態では、痛みを気のせいと考えるのではなく、画像には写りにくい筋肉のこわばり、関節の動き、体の使い方を見直すことが重要です。

6. 手術後の痛みを軽くするためには、腰だけでなく全身の動きを整えることが大切です

椎間板ヘルニア手術後の腰痛対策として骨盤・股関節・お尻・足首・足裏の動きを整える図解

腰に頼りすぎない体を作るには、骨盤・股関節・お尻・足首・足裏の動きを整えることが大切です。

椎間板ヘルニア手術後の痛みを考える時、多くの方は腰だけに意識が向きます。しかし、腰は体の中心にあり、骨盤、股関節、膝、足首、足裏の影響を強く受けます。

たとえば、股関節が硬いと、前かがみや立ち上がりの時に腰を余計に曲げる必要があります。足首が硬いと、歩く時の衝撃をうまく逃がせず、腰に負担が伝わりやすくなります。お尻の筋肉がうまく使えないと、骨盤が安定せず、腰の筋肉が過剰に働きます。

腰の痛みが残っている場合でも、原因が腰だけにあるとは限りません。腰に負担を集めているのは、股関節や骨盤、足元の動きの悪さかもしれません。

術後に大切なのは「腰を守る」だけでなく「腰に頼りすぎない体」を作ること

手術後は、腰を無理に動かさないことも大切です。しかし、いつまでも腰を守ることばかり意識していると、体全体の動きが硬くなり、結果として腰に負担が戻ってしまうことがあります。

大切なのは、腰を無理に鍛えることではありません。股関節を使いやすくする、骨盤が自然に動くようにする、足裏でしっかり体を支えられるようにするなど、腰だけに頼らない体の使い方を取り戻すことです。

特に、立ち上がる、歩く、階段を上る、車に乗り降りする、荷物を持つといった日常動作の中で、腰だけに負担がかかっていないかを確認することが重要です。

7. 当院では、ヘルニア手術後の痛みを「腰だけの問題」として見ません

椎間板ヘルニア手術後の痛みを腰だけでなく体全体の負担から見直す大分駅前整体院の考え方

大分駅前整体院では、ヘルニア手術後の痛みを腰だけでなく、骨盤・股関節・お尻・足首・足裏まで含めて確認します。

大分駅前整体院では、椎間板ヘルニア手術後に痛みが残る方に対して、腰だけでなく体全体の動きを確認していきます。

手術でヘルニアは取り除かれていても、腰に負担がかかり続ける体の使い方が残っていれば、痛みは続きやすくなります。当院では、腰だけを強く揉むのではなく、骨盤、股関節、お尻、太もも、足首、足裏まで含めて、どこで腰に負担が集まっているのかを確認します。

たとえば、立ち上がる時に股関節が使えているか、歩く時に骨盤が自然に動いているか、足裏でしっかり体を支えられているか、腰を守ろうとして背中やお腹に力が入りすぎていないかを見ていきます。

腰の痛みが残っている場合でも、腰だけが悪いとは限りません。手術前から続いていたかばう動きや、術後に身についた体の固め方が、腰への負担を残していることがあります。

今より悪くなる前に、体全体から見直す

椎間板ヘルニアの手術後に痛みが残っている方は、「もう手術したのに、なぜ痛いのか」と不安を感じやすいと思います。しかし、痛みが残っている原因は、必ずしも再発だけではありません。

ヘルニアそのものは改善していても、手術前から続いていたかばう動き、筋肉のこわばり、骨盤や股関節の硬さ、歩き方のクセが残っていることで、腰に負担がかかり続けていることがあります。

そのため、痛みをただ我慢するのではなく、今の体がどのように腰へ負担をかけているのかを見直すことが大切です。

椎間板ヘルニア手術後も痛みが残る方は、再発かどうかだけで悩み続ける前に、腰だけでなく体全体の動きにも目を向けてみてください。今より悪くなる前に、腰に負担が集まりにくい体へ整えていきましょう。

腰椎ヘルニア, 腰痛

ヘルニアで座ると腰が痛い原因|体の繋がりからみる腰の負担

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ヘルニアで座ると腰が痛い原因|体の繋がりからみる腰の負担

 

腰椎ヘルニア, 腰痛

腰椎椎間板ヘルニアと言われたけど、まだ手術が必要ではない人へ

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腰椎椎間板ヘルニアと言われたけど、まだ手術が必要ではない人へ

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。

今回は「腰椎椎間板ヘルニアと言われたけど、まだ手術が必要ではない人が見直すべきこと」についてお伝えします。

病院で腰椎椎間板ヘルニアといわれると「このまま悪くなるのではないか」「いつか手術になるのではないか」と不安になる方は少なくありません。特に足のしびれや腰の痛みが続いていると、普段の生活でも動くことに慎重になり、何をしてよくて、何を避けるべきなのか分からなくなることもあります。

ただ、医療機関で「まだ手術する段階ではない」と言われた場合、そこで何もせず様子を見るだけではなく、今の体の使い方や生活習慣を見直すことが大切です。腰椎椎間板ヘルニアでは、腰やお尻の痛み、足のしびれや痛み、時に足に力が入りにくくなることがあります。下肢の脱力や排尿障害がある場合は手術がすすめられることもあるため、強い症状や悪化がある場合は医療機関での確認が必要です。

では、まだ手術ではないと言われた今、何を見直すべきなのか。今回はそのポイントを、腰だけではなく、股関節・膝・体の使い方のつながりまで含めて解説していきます。では行きましょう!

「まだ手術ではない」と言われた今こそ体を整えるタイミング

腰椎椎間板ヘルニアでまだ手術ではない今こそ体を整えるタイミングを説明した図解

「まだ手術ではない」と言われた段階は、体の使い方や生活習慣を見直す大切なタイミングです。

腰椎椎間板ヘルニアと診断されても、すべての方がすぐに手術になるわけではありません。症状の強さ、足のしびれや痛みの程度、筋力低下の有無、日常生活への支障、画像検査の結果などを総合的に見て、医師が治療方針を判断します。日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会による腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドラインもあり、治療は症状や経過に応じて選択されます。

「まだ手術が必要ではない」と言われた段階は、言い換えると、今のうちに体の状態を見直す余地がある時期とも考えられます。痛み止めや湿布で一時的に楽になったとしても、腰に負担が集まりやすい姿勢や動き方が残ったままだと、同じような負担を繰り返してしまいます。

特に40〜50代になると、若い頃よりも筋力や柔軟性、回復力が少しずつ変化してきます。長時間座ったあとに立ち上がりにくい、歩き出しで腰が伸びにくい、階段で足が出にくいといった変化がある場合、腰だけでなく体全体の使い方が崩れている可能性があります。

つまり、まだ手術ではない今こそ、「痛い腰をどうにかする」だけではなく、「なぜ腰に負担が集まっているのか」を見直すことが大切です。今よりも悪くなる前に体を整えることは、将来的な不安を減らすための大切な一歩になります。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰だけの問題とは限らない

腰椎椎間板ヘルニアは腰だけでなく骨盤・股関節・膝・足首のつながりも関係することを示した図解

腰の痛みやしびれは、骨盤・股関節・膝・足首の使い方と関係していることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアという名前を聞くと、多くの方は「腰の骨や椎間板だけが悪い」と考えがちです。もちろん、椎間板の変化や神経への影響は重要な問題です。しかし、実際の体の動きで考えると、腰だけが単独で働いているわけではありません。

立つ、歩く、座る、階段を上る、車から降りるといった日常動作では、腰・骨盤・股関節・膝・足首が連動して動いています。本来であれば、股関節やお尻の筋肉がしっかり働き、体重を支えたり、衝撃を分散したりします。しかし、股関節が硬くなっていたり、お尻の筋肉がうまく使えていなかったりすると、その分の負担が腰に集まりやすくなります。

例えば、椅子から立ち上がる時に股関節を使えず、腰を丸めたまま勢いで立つ癖があると、腰の椎間板には圧がかかりやすくなります。また、歩く時に骨盤の動きが少なく、腰を反らせたり、体を左右に振ったりして進む癖がある人も、腰まわりに負担が蓄積しやすくなります。

そのため、腰椎椎間板ヘルニアと言われた方ほど、「腰だけを揉む」「腰だけを伸ばす」という考え方では不十分な場合があります。大切なのは、腰に負担が集まる原因が、股関節・骨盤・膝・足の使い方に隠れていないかを確認することです。

「腰に負担が集まる」仕組みとは?

股関節を使えず腰だけで動くことで腰に負担が集中する仕組みを説明した図解

股関節や骨盤がうまく使えないと、前かがみや立ち上がりの動作で腰に負担が集中しやすくなります。

腰に負担が集まる仕組みを理解するには、体をひとつのつながった構造として見ることが大切です。腰は体の中心にあり、上半身の重さを支えながら、下半身へ力を伝える役割を持っています。つまり、上半身と下半身の間で負担を受けやすい場所でもあります。

本来、体を前に倒す時は股関節が折れ曲がり、骨盤が自然に動き、腰だけに負担がかからないように分散されます。しかし、股関節が硬い人や、骨盤の動きが悪い人は、前かがみになる時に腰だけを丸めて動きやすくなります。この動きが繰り返されると、椎間板に圧がかかりやすくなり、腰痛や足のしびれにつながることがあります。

また、座り姿勢も大きく関係します。ソファや椅子に浅く座り、背中を丸めて骨盤が後ろに倒れた姿勢が続くと、腰椎の自然なカーブが崩れます。その状態から立ち上がる時、腰まわりの筋肉や椎間板に負担がかかりやすくなります。特にデスクワーク、車移動、長時間のスマホ姿勢が多い方は、この負担が日常的に積み重なりやすいです。

さらに、痛みをかばうことで体の使い方が偏ることもあります。痛い側を避けて反対側に体重をかけたり、足を引きずるように歩いたりすると、腰・股関節・膝のバランスが崩れます。その結果、最初は腰の問題だったものが、股関節や膝の違和感につながることもあります。

つまり、「腰に負担が集まる」とは、腰そのものが弱いというよりも、体全体で分散できるはずの負担が、腰に集中してしまっている状態です。だからこそ、腰椎椎間板ヘルニアと言われた方は、腰だけを見るのではなく、日常の動き方まで見直す必要があります。

足のしびれや痛みがある人ほど注意したい生活習慣

腰椎椎間板ヘルニアで足のしびれや痛みがある人が注意したい生活習慣を示した図解

長時間の座りっぱなし、前かがみ、片足重心、痛みをかばった歩き方は、腰や足への負担につながることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアでは、腰やお尻だけでなく、太もも、ふくらはぎ、足先にしびれや痛みが出ることがあります。これは、腰の神経が刺激されることで、神経の通り道に沿って症状が出るためです。日本整形外科学会の資料でも、腰や臀部の痛み、下肢へのしびれや痛み、時に下肢に力が入りにくくなることがあると説明されています。

足のしびれや痛みがある人ほど注意したいのは、「少し楽な姿勢」を長時間続けてしまうことです。例えば、横向きで丸まっていると楽、椅子に浅く座って背中を丸めると楽、片足に体重をかけると楽というような姿勢です。一時的に楽に感じる姿勢でも、長時間続けることで筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなり、結果的に腰への負担が増えることがあります。

また、痛みが怖くて歩く量が極端に減ると、股関節やお尻の筋肉がさらに使われにくくなります。すると、立ち上がる、歩く、階段を上るといった動作で腰に頼りやすくなり、悪循環に入ってしまうことがあります。

もちろん、強い痛みがある時に無理に動く必要はありません。痛みやしびれが強くなっている場合、足に力が入りにくい場合、排尿や排便に異常を感じる場合は、整体やセルフケアよりも先に医療機関への相談が必要です。特に脱力や排尿障害は注意すべき症状として挙げられています。

大切なのは、「安静か運動か」を極端に考えないことです。今の症状に合わせて、避けるべき動きと、少しずつ取り戻すべき動きを見極めることが重要です。

安静にしすぎることで、かえって動きにくくなることもある

腰椎椎間板ヘルニアで安静にしすぎると体が動きにくくなることを説明した図解

痛みが怖くて動かない状態が続くと、筋肉や関節が硬くなり、かえって動きにくくなることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアと言われると、「動いたら悪化するのではないか」と不安になり、できるだけ動かないようにする方もいます。急性期で痛みが強い時期には、無理に動かず負担を減らすことが必要な場合もあります。しかし、痛みが少し落ち着いてきた後も過度な安静を続けると、体はかえって動きにくくなることがあります。

人の体は、動かさない期間が続くと筋肉が硬くなり、関節の可動域が狭くなり、血流も低下しやすくなります。特に股関節やお尻まわりが硬くなると、立ち上がりや歩行の時に腰が代わりに頑張るようになります。その結果、「安静にしていたのに、動き出すと痛い」「朝の立ち上がりがつらい」「少し歩いただけで腰が重い」という状態につながることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアの治療では、症状や段階に応じて保存療法が選択されることがあります。保存的な対応には薬物療法、理学療法、ブロック療法などが含まれ、状態に応じて医療機関で判断されます。

整体院の視点で大切にしたいのは、医療機関での診断や治療方針を尊重したうえで、日常生活の動き方を整えていくことです。痛みを我慢して無理に鍛えるのではなく、腰に負担をかけにくい立ち方、座り方、歩き方を少しずつ取り戻すことが大切です。

安静にすること自体が悪いわけではありません。ただし、「怖いから動かない」が長引くと、体の使い方がさらに崩れてしまうことがあります。だからこそ、症状が落ち着いている段階では、今の体に合った動かし方を見直すことが必要です。

腰・股関節・膝のつながりから体を整えることが大切

腰・股関節・膝・足首のつながりを整えて腰への負担を減らすことを説明した図解

腰だけでなく、股関節・膝・足首の連動を見直すことで、腰に負担が集まりにくい体を目指します。

大分駅前整体院では、腰椎椎間板ヘルニアと言われた方に対しても、腰だけを見るのではなく、腰・股関節・膝のつながりを大切に考えています。なぜなら、立つ、歩く、階段を上るといった日常動作では、この3つの場所が連動して働いているからです。

例えば、股関節がうまく動かない人は、前かがみになる時や立ち上がる時に腰を使いすぎる傾向があります。膝が不安定な人は、歩く時に体重移動が乱れ、骨盤や腰に余計な負担がかかりやすくなります。さらに、お尻の筋肉がうまく使えていないと、腰まわりの筋肉が代わりに緊張し、慢性的な腰の重さや張りにつながることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアと言われた方の中には、「腰を反らすと痛い」「前かがみが怖い」「長く座ると足がしびれる」「歩くと腰から足に違和感が出る」といった不安を抱えている方もいます。このような場合、単に腰を揉むだけではなく、どの動作で腰に負担がかかっているのかを確認することが大切です。

体を整えるというのは、痛い場所だけを一時的に楽にすることではありません。腰に負担が集まりにくい体の使い方を取り戻し、股関節や膝も含めて自然に動ける状態を目指すことです。

「まだ手術が必要ではない」と言われた段階だからこそ、今のうちに腰だけに頼らない動き方を身につけることが大切です。今よりも悪くなる前に体の使い方を見直すことで、立つ・歩く・階段といった日常動作の不安を減らしていくことにつながります。

まとめ|まだ手術ではない今だからこそ、悪化する前に整えましょう!

腰椎椎間板ヘルニアでまだ手術ではない今こそ悪化する前に体を整えることを伝えるまとめ図解

まだ手術ではない今だからこそ、腰・股関節・膝のつながりを見直し、悪化する前に体を整えることが大切です。

腰椎椎間板ヘルニアと言われると、不安になるのは当然です。特に足のしびれや痛みがあると、「このまま悪化したらどうしよう」「手術になるのではないか」と心配になる方も多いと思います。

しかし、病院で「まだ手術が必要ではない」と言われた段階は、ただ様子を見るだけの時期ではありません。今の体の使い方、座り方、立ち上がり方、歩き方、股関節や膝との連動を整える大切なタイミングです。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰だけの問題として考えると見落としてしまうことがあります。股関節が硬い、骨盤がうまく動かない、膝に不安定さがある、お尻の筋肉が使えていない。このような体の使い方の崩れが、結果的に腰へ負担を集めていることもあります。

もちろん、強い痛みやしびれ、足の力が入りにくい、排尿・排便の異常がある場合は、まず医療機関での確認が必要です。そのうえで、まだ手術ではないと言われた方、痛みやしびれを繰り返している方、今より悪くなる前に体を整えたい方は、早めに体のつながりを整えていくことが大切です。

※逆に「もう手術するしか…」と各種検査の末に医療機関で判断された方が、「それでも手術はしたくない…」とほかの方法を探してお問合せされる方がいます。結論を言えば、行くところまで行き壊れて症状も強く、各種保存療法も効果がない場合は整体ではに間に合いません。今回の記事のポイントは「まだ手術が必要ではない」というタイミングです。

大分駅前整体院では、腰・股関節・膝のつながりを見ながら、立つ・歩く・階段がつらい方の体をサポートしています。「まだ大丈夫」と思っている今こそ、体を整えるタイミングかもしれません。今よりも悪くなる前に、当院へご相談ください。腰に負担が集まりにくい体づくりを始めていきましょう。